建設現場のワークライフバランス、入札評価に活用へ 画像 建設現場のワークライフバランス、入札評価に活用へ

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 国土交通省は、直轄工事現場でのワークライフバランス(WLB=仕事と家庭の調和)推進を加速させる。WTO政府調達協定対象工事の入札で、女性活躍などWLBに関する法定の優良企業認定制度を活用した評価を16年度から一部工事で採用し、18年度の全面導入を目指す。総合評価方式の技術者評価では原則として産休期間などを評価期間の対象から除外する。週休2日モデル工事の倍増や快適なトイレの設置原則化などWLB推進の環境を整える。
 昨年12月に閣議決定した第4次男女共同参画基本計画などを踏まえ、国交省は建設現場で男女共に働きやすい環境づくりをさらに推し進める。
 直轄工事の入札でWLB関連認定制度を活用した評価を導入する。対象は一般土木や建築、港湾土木などの政府調達協定対象工事。技術的能力などが一定水準に達した参加者を選抜して入札を行う段階的選抜方式の評価で、女性活躍推進法に基づく認定制度「えるぼし」や次世代法の「くるみん」、若者雇用促進法の「ユースエース」の認定企業を優遇する。加点方法などは今後詰める。
 外国籍企業の確認体制などを整えた上で、16年度から一部工事で運用。18年度に全面導入する。対象外の工事については16年度以降の取り組み結果を踏まえて検討する。
 4月改定の総合評価方式の運用ガイドラインに出産などが不利にならない技術者評価の仕組みを盛り込んだ。配置予定技術者について出産や育児などの休業期間を評価期間の対象から除外することを原則化。育児休業は男性にも適用される。
 建設現場の仮設トイレを女性にも使いやすい「快適トイレ」に変える。標準仕様を今夏をめどに決め、原則すべての工事に導入。レンタルが多い現場の仮設トイレが変わると、災害時に避難所に持ち込まれる仮設トイレも変わるなどの副次的効果も期待している。
 長時間労働の改善に向け、建設現場の生産性向上策「i-Construction」を推進。トップランナー施策の一つに位置付けるICT土工では、土工事の検査日数を人力による従来方法と比べ約5分の1、検査書類を約50分の1に軽減する。14年度から試行している「完全週休2日制工事」も拡大。15年度に56件実施したモデル工事を16年度に倍増させる。

国交省/建設現場のWLB推進加速/優良企業認定を入札評価に活用

《日刊建設工業新聞》

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