~ITで強い商店街を作る:2~烏山方式、その継続する力とは? 画像 ~ITで強い商店街を作る:2~烏山方式、その継続する力とは?

インバウンド・地域活性

【記事のポイント】
▼購入ポイントのIT化で、若者層の購買意欲につなげる
▼コミュニティ活動参加をポイント化、地域活動と一体に
▼銀聯カード対応など、新たな施策で補助金活用へ


■年間3億円を売り上げるスタンプ事業

 商店街で買い物をしてスタンプを貯めると、割引券がもらえたり、抽選会で抽選ができたり。全国各地の商店街で行われているスタンプ事業は、烏山駅前通り商店街(「えるも~る烏山」)が他に先駆けていち早く取り組み始めたもの。通称、“烏山方式”と呼ばれている。

 同商店街がスタンプ事業「ダイヤスタンプ」を始めたのは1965年のこと。きっかけは、当時の商店街全店と同規模の売り場面積を持つ大型スーパーの出店に危機感を持ったから。単なる値引きでは大型スーパーに対抗できないと感じ、スタンプ事業を発案したのだ。

 基本的な仕組みは現在も変わらず、スタンプ事業の加盟店は商店街振興組合からスタンプ(シール)を1枚2円で購入。利用客には100円ごとに1枚のスタンプを配布する。溜まったスタンプは加盟各店で、500円分の商品券として使える仕組みだ。

 ただし、スタンプの用途は加盟店での買い物だけではなく、観劇・レジャー施設などのチケットの交換や台紙1冊が1万円になる抽選会にも参加でき、これが利用客には大きな魅力と、商店街振興組合副理事長の田中省一氏は話している。商店街が企画したツアー旅行は特に人気を集め、81年にスタンプ発足15周年で北海道旅行を企画したところ、応募開始と同時に定員に達したほどの盛況ぶりだったとか。

「商店街の各所にポスターを貼り、約1年かけてプロモーションしたのですが、スタンプを集めようとお客様が商店街で積極的にお買い物をしていただくように。それまでスタンプ事業に関心のなかった商店が、次々と加盟されました。この頃になると商店街とその周辺の地域では、スタンプの存在を知らない人がいないと言われるようになりました」

《加藤宏之/HANJO HANJO編集部》

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