社員の発案きっかけ、ミャンマーで小中学校建設に協力 画像 社員の発案きっかけ、ミャンマーで小中学校建設に協力

海外進出

 熊谷組が、ミャンマーで小中学校の校舎建設に協力している。教室の不足で満足に授業を受けられない子どもたちのために社内で寄付を募り、建設費を工面。同社が調査を行って対象校の選定や必要な建築許可などの手続きを担当し、ミャンマーで学校建設の実績が豊富な日本のNPOが地元で職のない若者も雇用しながら施工に当たる。企業とNPO、学校、住民が連携した学校建設の事業スキームは初という。
 同社は、14年10月にミャンマーの最大都市ヤンゴンに営業所を開設して活動を再開。日本の政府開発援助(ODA)による無償案件として「タウングー教員養成大学新築工事」(バゴー州タウングー市)を受注し、15年3月から工事を進めている。教育水準を国際レベルに向上させる教育改革の一環だが、既存の小中学校では教室が不足しているため、上の学年に上がれず、中学過程まで進むことができない子どもが少なくないという。
 学校建設を通じた国際社会貢献は、建築事業本部営業統括部ソリューション推進部事業企画グループの星野恵美課長(93年入社)の発案がきっかけ。「大学で建築を学んでいた当時、世界には教室がなくて勉強をあきらめる子どもがいることを知った。自分のスキルを生かして解決できないかとの思いをずっと温めていた。ミャンマーで工事を受注したのをきっかけにアイデアを提案した」(星野課長)という。
 賛同する仲間は多く、国際支店を中心にすぐにサポートの輪が広がった。プロジェクト名は「KUMAGAI STAR PROJECT」(クマスタ)。「未来ある子どもたちに学ぶ機会を作り、それぞれの人生で輝く星になってほしい」との願いを込めた。
 初弾は、同社の施工現場から近いティライン村のティライン小中学校で、教室を三つ増設した。350人いる在校生が全員9年間同じ校舎で学ぶことができるようになる。22日に竣工式が予定されている。
 現地の若い技能労働者に養成大学の施工現場を見学してもらうなど人材育成にも貢献している。渡辺裕之国際支店長は「今回は当社の寄付金だけだったが、顧客にも協力を呼び掛け、取り組みを広げていきたい」と話している。

熊谷組/ミャンマーで小中学校建設に協力/NPO・地元と連携、社員の発案きっかけ

《日刊建設工業新聞》

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