~スマート林業:6~新しい人材、新しい学びの場 画像 ~スマート林業:6~新しい人材、新しい学びの場

IT業務効率

 全国各地で林業の担い手不足が深刻化している。1960年に約44万人だった林業従事者は、いまや約5万人にまで減少。戦後に植林された多くの木々が収穫期を迎えている現在、林業の世界では次世代を担う人材育成が急務となっている。このような背景から、スマート林業に取り組もうとしている組織は多い。釜石地方森林組合もその一つだ。

 同組合では東京大学とジツタによる、3Dスキャンシステムを活用した地理情報システム(GIS)の実証実験に協力。スマート林業の実践に向け、現場への知識と技術の普及に取り組んでいる。

■スマート林業を芽吹かせる

 14年11月、釜石地方森林組合は「釜石・大槌バークレイズ林業スクール」の開校を発表した。東日本大震災以前から新日鐡住金株式会社と協働で林地残材の活用による木質バイオマス発電を行うなど、長く先進的な森林施策に取り組んでいる同組合が、イギリスに本社を置く金融機関・バークレイズグループの支援を受けて設立された同スクール。林業の実践的な基礎知識に加え、林業に収益性をもたらすIT技術の活用法、マーケティング理論などでカリキュラムを構成し、「次世代の林業の担い手」を育成している。

 同スクールの特徴は幅広い層の希望者が受講できることだ。釜石地方森林組合の手塚さや香氏によれば、第1期受講生の年齢層は20代から60代。同組合の若手職員のほか、山林の所有者、林業従事者、自伐型NPOの職員、大学生らが受講したという。現在、新規従事者の育成と同時に、情報通信技術の活用をはじめとする新しい知見の習得が求められている林業分野において、学びの場が開かれている同スクールの意義は大きい。

《本折浩之/HANJO HANJO編集部》

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