【スマート林業:5】ヒノキの間伐材で畳に付加価値をつける 画像 【スマート林業:5】ヒノキの間伐材で畳に付加価値をつける

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 森林の持続的な保全に欠かせない間伐。しかし、間伐材は一般的な丸太と比べて建築主要材として使われることが少なく、海外から安価な材木の輸入が増えてきたことで需要は次第に低迷。結果、採算を合わせることが難しくなり、間伐されずに放置されてしまう森林が増えて課題となっていた。

 その対策の1つとして、間伐材の新たな用途を開発することで需要を高め、間伐の活性化につなげようという動きが各地で始まっている。中でも、ヒノキの間伐材を使ったヒノキウッドウールを畳の材料に応用した「ひのき畳・畳床」は、「2014年度間伐・間伐材利用コンクール」の「林野庁長官賞」や、「ウッドデザイン賞2015」の「建材・部材分野 ハートフルデザイン部門」で賞を受けるなど、高い評価を得ている注目の製品だ。

■障害者の自立支援の一環でゼロからの業界参入

「きっかけは、地元の松川町にある建材メーカーの竹村工業様からヒノキのウッドウールで畳を作ってみませんかとお声がけいただいたことです。間伐材を使った新製品を開発しようというお話を頂き、共同で開発を進めることになりました」

 このように振り返るのは、「ひのき畳・畳床」を開発・製造・販売するアンサンブル会で営業を担当する竹野勝己氏。同会は長野県下伊那郡松川町にある社会福祉法人で、知的障害を持つ人の自立支援に取り組んでいる。スイーツをはじめ、有機野菜や薪ストーブ用の薪など、同施設の利用者が商品を作り販売しているが、そこで得られた収益は施設利用者の工賃に。年商は約1億円にものぼり、こうした取り組みでは高い実績を上げている法人だ。

 「ひのき畳・畳床」は会を支える事業として大いに期待されているが、「それだけの売上を得るのはまだまだこれからです」と竹野氏。商品開発の過程で「2013年度信州の木先進的利用加速化事業」に採択されると、600畳規模のモニタリングを実施。改善に改善を重ねて自信を持てる商品とし、本格的に販売を開始したのは2014年3月のこと。だが、畳の販売は未経験だったため、展示会に出展したり、畳屋さんを訪ねたり、ゼロから販路開拓と知名度アップを図るところからスタートしたという。

《加藤宏之/HANJO HANJO編集部》

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