【スマート林業:4】誰にでも開かれた「材木屋」 画像 【スマート林業:4】誰にでも開かれた「材木屋」

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 木材とその製品の流通は、産地となる森林での伐採からスタートし、商品化して消費者の手に渡るまでにさまざまな過程を経る。この過程を中抜きし、産地で商品化してオンラインショップにより消費者へ直接販売する事業を立ち上げた企業がある。岡山県の西粟倉村(にしあわくらそん)にある株式会社西粟倉・森の学校だ。

 同村は県北東部の山間部に位置し、鳥取県と兵庫県に隣接する人口約1500人の小さな村。持ち上がった合併話を2004年に見送り、“スケールメリットよりもスモールメリット”という視点から、面積の9割以上を占める森林を活用した林業の村として自立していく道を選択した。木が立派な木材に成長するまでに50年かかることから、50年前に植えられた木を活用しつつ、次の木を50年かけて大切に育てようという“百年の森林構想”を08年に宣言。当時コンサルタントとして関わっていた牧大介氏(同社初代社長)が09年に設立したのが同社である。

■消費者目線で新商品開発と流通の変革

 同社は当初、西粟倉村への移住や村での起業を支援する事業を展開していた。一方では村産品の県外へのPRにも力を入れ、「ニシアワー」というホームページを開設すると、移住・起業を募集しつつ、米や木工製品などをネット販売していた。また、“百年の森林構想”の実現に向け、村内で伐採された間伐材を有効活用できるように「ユカハリ・タイル」という商品を開発。「ニシアワー」でオンライン販売を開始した。

「ユカハリ・タイル」は、材木を50cm×50cmに切りそろえたタイルで、床に並べて敷くだけで無垢の床に模様替えすることができる優れもの。同社社長の井上達哉氏の話によると、そこには目に見えないさまざまな配慮がなされている。例えば、材木のサイズは1寸、1分という業界規格で表示され、一般消費者にはわかりにくいが、それをメートルやセンチで表示して誰にでもわかりやすくした。

《加藤宏之/HANJO HANJO編集部》

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