NHK大河『真田丸』を中小企業の“生き残り劇”として見る 画像 NHK大河『真田丸』を中小企業の“生き残り劇”として見る

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 NHK大河ドラマ『真田丸』は、「大阪夏の陣」において徳川家康を追い詰めたと言われる真田源次郎信繁、通称・真田幸村(堺雅人)を主人公とする物語だ。

 舞台は大阪夏の陣から33年前の戦国時代にさかのぼる。

 上杉、北条、徳川、織田といった大名に取り囲まれ、数奇な運命に翻弄されながらも、真田家は生き残るために決死のサバイバルを繰り広げていた。

 近年、大河ドラマは視聴率の面では苦戦気味だが、本作は第一話から19.9%(関東地区)と好発進。現在は16~18%(同)の間を推移しているが、それ以上に視聴者からの評価が高く、毎週放送終了後には熱狂的なファンがSNSにコメントを寄せている。

 成功の理由は、なんといっても三谷幸喜による脚本の面白さだろう。

 1983年に劇団・東京サンシャインボーイズを結成して劇作家として高い評価を受けていた三谷は『古畑任三郎』(フジテレビ系)シリーズなどのテレビドラマで高い評価を受け90年代に人気脚本家として頭角を現した。近年では『清州会議』などを手掛ける映画監督としても活躍している。

 完成度の高い構成力に裏打ちされたコメディテイストの群像劇を得意とする三谷は、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層から支持されているエンターテイメント作家である。

 大河ドラマを手掛けるのは2004年の『新撰組!』(NHK)以来12年ぶり。連続ドラマでは久々の三谷作品ということもあってか、放送前から期待は高まっていた。その期待を超える支持を現在は受けており、今年のテレビドラマの中では一番の話題作と言っても過言ではないだろう。

 主演の堺雅人は法廷ドラマ『リーガルハイ』(フジテレビ系)で性格の悪い天才弁護士や「倍返しだ!」で一世を風靡した『半沢直樹』(TBS系)で主演を務めた人気俳優だが、本作ではおとなしい存在で、ドラマを盛り上げるのは脇を固めるおじさん俳優たちだ。

 信繁の兄・信幸を演じる大泉洋。父・昌幸を演じる草刈正雄。昌幸に惚れこみ臣下となった出浦昌相を演じる寺島進。上杉景勝を演じる遠藤憲一など、一癖も二癖もある男たちが活き活きと戦国武将を演じている姿は、民放のドラマでは中々見られないものだ。若手俳優が中心だった『新撰組!』が青春譚だったのに対して、本作が大人のエンターテイメントとなっているのは、おじさん俳優が暴れ回っているからだろう。


《成馬零一/ドラマ評論家》

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