ドローンで野生鳥獣の生息数調査、赤外線で体温感知

IT業務効率

 大日本猟友会は、ドローン(小型無人飛行機)を使ったニホンジカやイノシシなどの野生鳥獣の生息調査に乗り出す。上空から個体数を計測するシステムを開発して、より正確な生息調査を行い、現場での鳥獣捕獲対策に生かしていく。
 27日、大日本猟友会と、世界トップシェアを持つ中国のドローンメーカーの日本法人、DJIJAPAN(東京都港区)、システム開発を行うスカイシーカー(東京都板橋区)の3者が、東京都千代田区で事業連携の調印式を行った。

 これまでのニホンジカなどの生息状況調査は、目視による個体・群の確認やふんや足跡、捕獲数などによる推計で行っていた。ドローンを使った調査はニホンジカで始め、今後はイノシシや熊、猿などの野生鳥獣や天然記念物など希少鳥獣の調査、被害状況の把握にも活用する。

 ドローンは、自動で飛行させる。ニホンジカの形状をシステム上に記憶させ、他の動物とを識別する「シカカウンターシステム」も開発する。保護色をした野生鳥獣は目視では見分けにくいことから、赤外線サーモグラフィカメラを搭載。動物の体温と地表との温度差を利用し、草陰などにいる個体も判別する。

 大日本猟友会は今年度、全国5~10カ所程度で実証試験を行う。6月には、スカイシーカーとDJIが東京都あきる野市に養成所を開設。大日本猟友会が都道府県猟友会の会員から候補者を募り、技術者を養成する。

 大日本猟友会の佐々木洋平会長は「ドローンを使った野生鳥獣の生息調査は、世界でも珍しい」と話す。調印式に立ち会った自民党の鳥獣捕獲緊急対策議員連盟の鶴保庸介会長代行は「画期的な技術が出てきた」と述べ、全面的に協力していく考えを示した。

[鳥獣害と闘う] ドローンで生息数調査 赤外線使い体温感知 大日本猟友会、メーカー

《日本農業新聞「e農net」》

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