【果物お土産ビジネス:4】全てはホームページから始まった! 画像 【果物お土産ビジネス:4】全てはホームページから始まった!

インバウンド・地域活性

 訪日外国人による旅行消費額の急増を受け、“食”の分野でもインバウンド需要への対応が急務となっている。訪日外国人旅行消費額は3兆4771億円となり、前年の2兆278億円と比べて71.5%の大幅増となった。このような背景から、農林水産省では「食によるインバウンド対応推進事業」と題したインバウンドに関する新規事業を展開している。

 しかし、急増するインバウンド需要に対して、地域の農園はどのような取り組みができるのだろうか? そのヒントとなるのが、20年前から山梨県南アルプス市でインバウンドに取り組む中込農園。さくらんぼや桃、梨などのフルーツ狩りを手掛ける観光農園だ。

■PRはホームページだけ、それが全てを変えた

 中込農園には年間で約1300人の外国人が訪れる。代表の中込一正氏によると、そのきっかけとなったのは20年前に立ち上げたホームページだ。

「インターネットが普及し始めて間もない1996年、JICA(国際協力機構)のプログラムで農園を訪れたマレーシア人女性の助言がきっかけでした。それで英語版の中込農園のサイトを立ち上げたんです」

 英語版のサイトにある文面は、かつて英検の面接官をしていた中込氏が自ら書いたもの。その内容は農園の利用方法にはじまり、各都市からの交通案内、予約の申し込みなど。埋め込まれた動画のナレーションももちろん英語だ。他にも、富士山などの外国人向けの案内もあり、外国人旅行者にとって必要な情報が網羅されている。

「20年前の時点で、英語版のサイトを作っている観光農園はなかった。そんな状態が今でも続いているんです。海外で日本の“Fruit picking”を探しても、見つかるのはウチだけ。だから外国人観光客の方も来れば、海外からの取材の申し込みも入るわけです」

 13年にはフランスの国営放送「チャンネル5」が取材のために訪日したという。彼らを引き連れて現れたのは、フォション(FAUCHON)のカリスマパティシエとして知られるクリストフ・アダム。都内で和菓子屋「とらや」とパティシエ養成学校をまわった後、訪れたのが中込農園だった。

《本折浩之/HANJO HANJO編集部》

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