東京の鉄道のこれから、路面電車復活も!? 画像 東京の鉄道のこれから、路面電車復活も!?

制度・ビジネスチャンス

 東京都は、交通政策審議会(交政審、国土交通相の諮問機関)が20日にまとめた「東京圏の今後の都市鉄道のあり方」に関する答申の具体化に向けた課題の検討で、鉄道の代わりに次世代路面電車(LRT)、バス高速輸送システム(BRT)など別の種類の公共交通機関を導入する可能性を精査する。部分開業が可能とみられる路線も分析。答申に盛り込まれた鉄道新線・延伸プロジェクトの整備効果をより効率的に発揮させる手法を考え、事業費抑制などを図る狙いだ。
 交政審の答申には、都内関連のプロジェクトとして、▽都心直結線新設(押上~新東京~泉岳寺)▽羽田空港アクセス線新設(田町・大井町・東京テレポート~東京貨物ターミナル~羽田空港)及び京葉線・りんかい線相互直通運転化(新木場)▽常磐新線延伸(秋葉原~東京)▽東京8号線(有楽町線)延伸(豊洲~住吉)▽都心部・品川地下鉄新設(白金高輪~品川)-など多数の計画が盛り込まれた。
 LRTやBRTの導入、新線の部分開業の可能性についての検討は3路線程度を対象に行う。検討内容は▽事業計画の概略▽交通需要▽整備効果▽採算性-など。関連の調査業務を近く外注し、16年度内に一定の成果を取りまとめる。
 答申決定に先立ち、都は14年5月に学識経験者らと組織する委員会を設置。都内の今後の鉄道ネットワークのあり方などについて検討を行い、国に意見を提出していた。新たな答申は前回と異なり、目標年次までの開業・整備着手が適当とする鉄道路線の分類を行わず、各事業の意義と課題だけを指摘する形に変更された。このため、都は新たな答申の意図や内容を踏まえ、事業化に向けた課題をあらためて検証することにした。
 従来計画通りにプロジェクトを推進するための検討も進める。16年度は、過去に各プロジェクトの早期事業化を望む他の自治体などによって検討された事業区間や整備延長、ルート、構造形式、事業費、都市計画決定の有無などの情報を整理。その上で、都としての需要予測などを再度行い、各プロジェクトの整備可能性を分析する。
 現時点で採算性の確保が難しい路線については、採算性の向上策も検討。個別路線の整備効果だけでなく、空港へのアクセス向上につながる路線が複数整備された場合などの相乗的な整備効果の分析にも取り組む。外部有識者らとつくる検討会の設置も想定している。

東京都/鉄道新設・延伸具体化へ課題検討/LRT・BRT導入可能性を精査

《日刊建設工業新聞》

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