【ICTが変える高齢化社会:3】働き手に選ばれる職場をICTで! 画像 【ICTが変える高齢化社会:3】働き手に選ばれる職場をICTで!

IT業務効率

 介護現場の人手不足、労働環境の課題をITで解決しようという動きが加速している。代表的な例としては 要介助者の“見守りシステム”が挙げられるが、応用範囲はそこに留まらない。特に、介助者の負荷軽減という視点では、さまざまなソリューションが生まれている。

 東京ビッグサイトで開催された介護分野の総合展示会「CareTEX 2017」では、さまざまなベンダーやサプライヤーが製品を出展した。介護施設や介護サービスを提供している事業者は、その利点や動向をぜひ知っておきたい。

■報告書を自動作成、残業ゼロへ

 デイケアやデイサービスといった居宅型の介護サービスにおいて、介護側の負担になっているのが書類の作成だ。介護者は毎日サービスを提供する傍らで、その内容をまとめた介護記録を作成。それを元に事務方は介護報酬データなどを制作することになる。結果現場においては残業が避けられず、要介助者とのコミュニケーションの時間も削られていた。

 こうした現状に対応すべく、6年前からバックヤードの管理業務をIT化したのが、愛知県でデイケアサービスを提供している「たんぽぽ介護センター」だ。システム担当の寺田秀星氏によると、以前から送迎やリハビリといった業務について、個別に管理するソフトは存在していたが、それを連携させるような仕組みは無かったという。

「自社開発とバージョンアップを重ねることで、現場のオペレーションにきちんとハマるシステムを開発できました。職員は定時に帰れるようになりましたし、お客様の方を向ける時間も増えましたね」

 センターで使われている「TANPOPO SMILE SYSTEM」は、ICカードの活用が肝になっている。デイケアで提供されるサービスは、送迎、お風呂、リハビリの3つ。その時々で介護者のICカードを読み取ることで、それを業務記録として報告書に自動でまとめるという仕組みだ。

 また事務方においても帳簿管理の確認が不要となる。職員の出退勤もICカードで記録されるので、要介助者だけでなく、介護者の業務フローそのものを管理しているのが面白い。

《丸田鉄平/HANJO HANJO編集部》

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