日建連が建築工事の共通工期を設定。算定プログラム開発 画像 日建連が建築工事の共通工期を設定。算定プログラム開発

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 日本建設業連合会(日建連、中村満義会長)は、建築工事を対象にした「適正工期算定プログラム」を開発した。建物のデータを入力することで工程表を自動作成。1日8時間作業、完全週休2日、年末年始・夏季休暇を条件にした「日建連適正工期」が表示される。休日の増加をはじめ就業者の処遇改善を目的に開発を進めてきた。発注機関に無償で貸与し、工期設定に役立ててもらう。28日に東京都内で行う総会に合わせて発表会を開く。プログラムは5月20日から販売する。
 プログラムは構造計算や積算機能を備え、数量から工程表を作成できる「コストナビ工程表」を提供している建築ソフト社と開発。国土交通省官庁営繕部の意見も反映させた。当初仕様は事務所、集合住宅など5種類の建物用途とRC・SRC・S造の構造物が対象で、地下3階、地上25階(高さ60メートル)、塔屋2階までの建物情報を入力できる。
 画面に従って階数や面積などを入力すると、杭、型枠、鉄筋、鉄骨、外装、内装といった主要作業の数量が自動算出され、日建連会員企業8社の歩掛かりから出した「日建連歩掛」に基づいた工程が示される。各工程は「ネットワーク工程表」に集約され、工期を左右するクリティカルパスや出来高曲線も表示される。
 各工程は一覧表示され、歩掛かり、作業員の投入量など工程の根拠が分かる。表示される工期は1日8時間労働、完全週休2日、長期休暇(年末年始・夏季)の取得が前提。前提条件や、投入量などを変更した場合の工期、工程表も表示されるが、「日建連適正工期」の表示が消え、プログラムに基づく適正工期ではないことが分かる。企画、基本設計、実施設計の各段階で使用でき、積算数量が精密なほど工期が正確に出てくる。
 地域の気象条件も反映させた。工種、仕様の設定に用意したパラメーターは300以上。日建連歩掛は、開発を主導した建築生産委員会施工部会傘下のWGメンバー8社(大林組、鹿島、鴻池組、清水建設、大成建設、竹中工務店、戸田建設、フジタ)の数値から設定した。
 日建連は今後、設備関係団体と協議して設備工事の算定基準を策定。超高層、免震構造などに対応したバージョンアップも進める。当初仕様の価格は28万円(会員は20万円)。
 日建連はプログラムを適正工期を実現するツールとして活用し、入札公告時の意見表明や工期短縮に伴う工事単価の是正協議などに生かす。民間発注者への普及も期待している。
 プログラムの発表会は28日午後4時40分から東京都千代田区のホテルニューオータニで開く。
 プログラムの概要は次の通り。
 △入力した建物データから工程表を自動作成し、「日建連適正工期」を表示
 △会員企業8社の歩掛かりから算出した「日建連歩掛」を適用
 △適正工期の前提は1日8時間労働、完全週休2日、年末・年始と夏季連続休暇
 △歩掛かりや投入数、前提を変更した場合、「日建連適正工期」は非表示
 △五つの用途(事務所、集合住宅、学校、工場・倉庫、医療施設)、三つの構造(S、SRC、RC)に対応
 △入力上限値は地下3階~地上25階(最高高さ60m)、塔屋2階
 △設備工事、超高層、免震構造、逆打ち工法、労務確保の難しい地方工事などは今後対応。

日建連/建築工事の共通工期設定/算定プログラム開発、5月から販売

《日刊建設工業新聞》

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