スペイン産豚の輸入量が3倍に。冷凍品は米国産よりお買い得! 画像 スペイン産豚の輸入量が3倍に。冷凍品は米国産よりお買い得!

海外進出

 スペイン産豚肉の輸入量が5年間で約3倍に伸びている。現地の生産量が増え、相場が下がったことが要因。多くは加工原料用に回っている。輸入の動きは今後も活発な見込みで、一部のスーパーでは「イベリコ豚」など、国産と競合する高級品の扱いを増やす例も出始めている。

 東京都内の大手食肉加工業者は2015年度、同国産の輸入量を前年度より2割近く増やした。主にハムやソーセージの原料として使う。バイヤーは「価格が下がり、冷凍品は米国産より買いやすい」と強調する。今年度も増やす計画だ。

 スペイン産の輸入量は15年度(16年2月まで)、7万3758トン。前年度実績を既に4.8%上回っている。前年度超えは6年連続。年度累計では、冷凍品の国別輸入量で米国を初めて抜き、デンマークに次ぐ2位になったとみられる。

 欧州委員会の統計によると、同国産の15年の枝肉価格は、前年より2割ほど安かった。生産量が増えたのが要因。15年は前年比7.6%増の約390万トンだった。豚飼養頭数が欧州連合(EU)で最多になるほど、増産が目立っている。ロシアがEU域内産の輸入を禁じたことも日本への輸出意欲を高めた。

 生産量はイベリコやデュロック種といった上位の銘柄を含めて「全般的に伸びている」(スペイン大使館)もようだ。スーパーでは「黒豚」など国産銘柄豚と売り場を奪い合う場面も目立つようになってきた。

 首都圏で展開するいなげや(東京都立川市)は今年度、さしが細かく入る「霜降り」が特徴のデュロック種の精肉販売を増やす。前年度の売れ行きが好調だったためだ。バラ肉は100グラム258円(税別)と、鹿児島産「黒豚」と大差ない価格だが、「お客からの評価は良い」(広報担当)という。別のスーパーでは15年度、「イベリコ豚」の売り上げが前年度と比べ55%伸びたと明かす。

スペイン産豚、輸入量3倍に 現地の相場安が要因

《日本農業新聞「e農net」》

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