「追い出し茶」「商談成立茶」・・・遊び心をお茶の商品に! 画像 「追い出し茶」「商談成立茶」・・・遊び心をお茶の商品に!

インバウンド・地域活性

 静岡県富士宮市の茶農家とJA富士宮が出資する富士宮富士山製茶合同会社が、ユニークな茶を発売した。その名は「商談成立茶」と「追い出し茶」。「商談成立茶」は、熱湯で入れても甘くおいしく仕上がり、一煎目から先方に好印象を与えられるのが売り。「追い出し茶」は強い渋味が口の中に残り、セールスや勧誘など厄介な客に早々に帰ってもらおうと“遊び心”で商品化した。茶の味が商談を左右する静岡らしい発想だ。
 一般的に緑茶は温度や抽出時間などで味が変わるが、この2種類の茶は、熱湯で茶を入れてもそれぞれの味を表現できるように仕上げた。

 「商談成立茶」は深蒸し茶独特の深緑の水色が美しく甘めの味。一方、「追い出し茶」は、水色が黄土色で、口に含むと強烈な苦さが襲い、苦味がしつこく口に残るのが特徴。もともと富士宮市には、長く居座る客に出がらしや渋い茶を出して本心を言わずに、帰ってほしいと悟らせる「いき茶」という風習があり、それを商品化した格好だ。

 一定の味を表現できる仕組みは、品種や茶葉の蒸し方、火入れの違う茶を試行錯誤を重ねブレンドした。ブレンド方法や品種は企業秘密という。

 発案者は同社の代表社員、土井貴さん(38)。自身の営業経験の中で、出向く企業によって入れる茶の味が違うことに気付き、「茶の味で会社のイメージを印象付けられないか」と考えたのが開発のきっかけとなった。

 急須を使わない消費者が増え、茶葉から入れるリーフ茶の需要が落ち込む中、「有名企業でも、まずいお茶を出せば商談は弾まない。商談成立茶で営業活動を応援したい」と土井さんは意気込む。

 「商談成立茶」(500グラム)は3000円、「追い出し茶」(同)が750円。

遊び心商品に 「追い出し茶」「商談成立茶」 静岡・富士宮富士山製茶合同会社

《日本農業新聞「e農net」》

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