【オリンピックと業界認証:2】ツアーオペレーター編 画像 【オリンピックと業界認証:2】ツアーオペレーター編

インバウンド・地域活性

 日本を訪れる外国人観光客は、その多くが国内の宿泊施設や食事処、交通手段などの手配をツアーオペレーターに任せている。観光客は彼らのプロとしての手配に期待を持つが、それだけに訪日旅行の満足度を左右しかねない。

 ツアーオペレーターの良し悪しを見極める基準として、日本旅行業協会(JATA)が事務局となり、2013年から実施し始めたのが「ツアーオペレーター品質認証制度」だ。訪日旅行の品質向上と、訪日旅行者が安全、安心で良質な旅行を楽しめることを目的とし、国としても認証を推奨、16年4月1日現在、48社が認証会社として登録されている。

■利用客が毎年1割成長に

 ツアーオペレーター品質認証制度は年に1回、認証の申請を受け付けているが、その第1期に認証を受けた企業の1つがジャパングレーラインだ。従業員数が25名で、ほかに40名前後の女性を中心とする通訳案内士が定期観光ツアーの企画催行に携わる。1959年に訪日外国人向け都内観光事業を開始し、観光庁長官登録旅行業第35号を取得している老舗として、業界から得ている信頼は厚い。

 同社では企業の販促に関連する国内外での招待旅行、イベントの企画、運営、催行などを取り扱うインセンティブ事業、そして外国人向け各種手配を行う訪日観光事業の2つを大きな柱としている。その中で、ツアーオペレーター品質認証を受けたことは、同社が企画・運営している訪日外国人向け日帰りバスツアーにおいて大きな意味を持つ。

「認証による効果を測る確かな方法はありませんが、バスツアーの利用者数は年々1割程度の割合で右肩上がりに増えていますので、その効果は大きいと思います。また、観光庁、JNTO(日本政府観光局)のホームページで認証企業として紹介していただいたり、観光庁主催等の訪日プロモーションイベントでPRしていただいたり、海外での弊社の認知度と信頼性は高まっていると感じています」と、同社でインバウンド事業責任者の小西幸江氏は話す。

■はかどる人材確保で顧客満足度UPにも

 また、認証により得られたメリットは集客力だけではないと、同社でツアーオペレーター品質認証を担当する植田良氏は次のように続ける。

《加藤宏之/HANJO HANJO編集部》

編集部おすすめの記事

特集

インバウンド・地域活性 アクセスランキング

  1. 五輪後の建設市場は「減少」か「横ばい」…アナリストに聞く

    五輪後の建設市場は「減少」か「横ばい」…アナリストに聞く

  2. 近大医学部、付属病院、堺市への移転計画/健康・医療分野の民間投資を促進

    近大医学部、付属病院、堺市への移転計画/健康・医療分野の民間投資を促進

  3. 開業わずか1年! 京都で口コミランク3位の旅館、その戦略とは?/京町家旅館 楽遊

    開業わずか1年! 京都で口コミランク3位の旅館、その戦略とは?/京町家旅館 楽遊

  4. 見えてきた! 品川新駅の骨格、京浜東北線北行きのオーバークロス高架橋

  5. 地域を“アゲる”観光行政、“サゲる”観光行政

  6. リニア新幹線、南アルプストンネル最後の工区着工へ

  7. 殿町「羽田連絡道路」が起工、国際競争力の強化に期待

  8. なぜ、日本の〇〇街道は成功しないのか?

  9. 青森県むつ市が新体育館建設、スポーツのほか余暇を過ごす市民憩いの空間へ

  10. 「爆買いツアー」終焉で貸切バス需要が急減。バス業界の今後は?

アクセスランキングをもっと見る

page top