「夕張メロン」などの地理的表示、都道府県で掘り起こし

制度・ビジネスチャンス

 地域の特色ある農産品や食品の名称を国が保護する地理的表示(GI)保護制度で、農水省は2020年までの5年間に各都道府県で最低1産品の登録を目指す目標を明らかにした。同省が置く支援窓口を活用して、GI保護制度の周知や産地からの相談に応じ、登録を促す。地域で長年生産され、高品質な農産品を全ての地域で掘り起こしたい考えだ。

 現在GIに登録されているのは「夕張メロン」「八女伝統本玉露」など12産品。60産品以上が申請中だ。ただ、高品質の農産物を長年作っている産地でも、生産努力が十分市場に評価されず、地域に埋もれている事例がある。特定地域だけでなく全地域からGIを掘り起こそうと目標を設定した。

 GI保護制度は、地域の気候や伝統製法に裏打ちされた農産品の名称をGIとして保護する仕組み。国が品質にお墨付きを与え、偽物を取り締まる。登録されれば製品にGIマークを表示。農水省は、農産品のブランド力向上や、消費者の商品選択に役立つ効果を期待する。

 政府は今国会で、国際協定を通じて諸外国とGI登録を相互保護できるよう地理的表示法の改正を目指す。海外で日本のGIを登録されやすくし、ブランド農産品の価値を守る狙いだ。安倍晋三首相は今国会の答弁で「GI登録の拡大策で戦略的に地域の農林水産物や食品のブランド化を進め、さらなる輸出拡大につなげる」と意気込みを示している。

最低1品登録を 都道府県で掘り起こし 地理的表示で農水省

《日本農業新聞「e農net」》

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