ぐるなび&タニタ アジア向けに日本食材アピール

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 飲食店紹介サイト運営大手のぐるなび(東京都千代田区)と健康機器メーカーのタニタ(同板橋区)が農畜産物などの輸出支援に乗り出すことが2日、分かった。香港や東南アジアでは富裕層を中心に健康志向が高まっている。健康メニューの提案に強みがあるタニタはレシピを提案。ぐるなびは料理を提供する飲食店を手当てしながら、食材需要を創出し、輸出を後押しする。
 両社は先月、柿や梅などを作る農地所有適格法人(農業生産法人)の王隠堂農園(奈良県五條市)が、輸出を目的に設立した「食の劇団」(東京都千代田区)に出資した。

 他にも、肉牛肥育の錦江ファーム(鹿児島市)やイチゴ生産のテクモアファーム(茨城県笠間市)など六つの生産団体が事業に参画。計9社・団体で1億3950万円を、農林漁業成長産業化支援機構(A―FIVE)が1億3950万円出資する。

 アジアなどでは、健康志向の高まりから、日本産食材への関心が高まっている。一方で、調理方法や食べ方が分からないなど、食材の味を十分に引き出せないケースもあるという。このため、タニタが健康に配慮したレシピを作成する。ぐるなびが得意とするインターネットなどを使って情報も発信。食の劇団は、食材とレシピをセットで現地のレストランや量販店などに売り込む。海外の歴史的な建造物など現地の“特別な空間”で、富裕層を招きながら、日本食材をアピールする。

 輸出は、現地で開拓する実需を踏まえながら、生産団体それぞれが行う。このため、ロットがまとまらず高コストになるが、連携して輸出先を開拓することで少量多品種の農畜産物でも輸出が可能になる。

 早ければ今秋にも香港向けの輸出が具体化。その後、シンガポール、タイなど東南アジア諸国に輸出先を広げていく考えだ。10年後に130億円規模の輸出を目指している。(川口知也)

農畜産物輸出支援へ 健康レシピ、食材提案 ぐるなび、タニタ

《日本農業新聞》

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