廃校利用の職人育成塾「利根沼田テクノア カデミー」が開校 画像 廃校利用の職人育成塾「利根沼田テクノア カデミー」が開校

人材

 過疎地の廃校を活用した初の建設職人育成塾「利根沼田テクノアカデミー」(桑原敏彦校長)の開校式が4日、群馬県沼田市の現地で行われた。旧利根村で遊休化していた村立南郷小学校(沼田市利根町)の施設を、運営母体で同名の一般社団法人に市が無償で貸与。「職人を育てるまち」プロジェクトとして、地域振興を図る。地域主導の担い手育成策を国土交通省も全面的にバックアップ。各省庁や関係機関の支援策、法規制の調整などに関する総合窓口としてコーディネートした。
 アカデミーには、「板金」「瓦」の2コースを開設し、ベトナム、インドネシアからの外国人を含め、全国から集まった27人(瓦8人、板金19人)が入校。3カ月のカリキュラムで建設現場での基本的な作業やマナーの訓練、実践的な施工訓練を通じ、即戦力の人材を育てる。17年度には、他の職種(大工、鉄筋、型枠、左官)も追加し、1年間の多能工育成コースも開設。訓練を通じて、省力化工法も追求していく。
 沼田市に拠点を置く建築板金施工のテクノアウターが自社の訓練施設で培ったノウハウを生かしたテクノアカデミーの取り組みに対し、全国建設業協同組合連合会や群馬県建設業協会(ともに青柳剛会長)もその活動を後押し。全国に同様の取り組みが広がるよう、情報発信していく考えだ。
 開校式には、国交省の毛利信二総合政策局長、海堀安喜建設流通政策審議官、石川雄一関東地方整備局長、群馬県の大澤正明知事、沼田市の横山公一市長、建設業振興基金の内田俊一理事長、東日本建設業保証の三澤眞社長、厚生労働省の担当者ら100人を超える来賓が出席。「人材確保・育成」「地域活性化」「遊休公共施設活用・過疎対策」を連携させるプロジェクトの船出を祝った。
 開校式で運営母体の理事を代表して青柳氏は、「建設業界が正面から取り組まなければならない課題が生産性の向上と人材確保・育成だ。入職時の早期の基礎訓練こそが大切であり、その後の成長に大いに役立つだろう」とあいさつ。施設のあちこちに職人のシルエットが描かれていることを紹介し、訓練生が「くっきりと実像を結んだ優秀な職人として活躍される姿になることを祈念する」と述べた。
 国交省の海堀建流審は、「廃校を活用したこの職人育成塾が、地域活性化のモデルとして発展していくことを祈念している」とする石井啓一国交相の祝辞を代読した。
 訓練生一人一人が来賓を前に、今回の訓練に参加することへの決意を表明した。訓練生を送り出した各社の社長がアカデミーに寄せる期待を表明した。

利根沼田テクノアカデミー/廃校利用の職人育成塾が開校/国交省が全面的支援

《日刊建設工業新聞》

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