清水建設が建築施工系の新入社員向けに体験型通年研修を導入、ものづくりの魅力伝える 画像 清水建設が建築施工系の新入社員向けに体験型通年研修を導入、ものづくりの魅力伝える

人材

 清水建設は、4月から建築施工系の新入社員向けに新たな研修プログラムを導入する。新入社員は約1年の体験型研修プログラムを通じて、目指すべき施工管理業務の姿をイメージし、職業人としての心構えを養うとともに、ものづくりの魅力も学んだ上で、現場に配属される。同社は新入社員間に仲間意識を育み、互いに切磋琢磨(せっさたくま)する機会にもなると期待している。
 これまで建築施工系の新入社員は、入社後2カ月弱の全体研修後に現場に配属され、OJTを通じて必要な知識や心構えを学んでいた。ただ、現場での施工管理業務の分業化が進み、若手社員が図面と向き合う機会が減少していることから、同社は実体験を中心とした研修の実施を決めた。
 新入社員は、最初に2カ月半ずつのサイクルで施工図研修、躯体現場研修、仕上げ現場研修などの建築現場の主要プロセスを体験。短期間で施工の流れを理解した上で、ものづくり原点研修、卒業試験からなる集合研修に移り、自らがものを造るという感覚と職業人としての誇りを養う。
 ものづくり原点研修の期間は約1カ月。大工の伝統技術である「現寸図起こし」に挑戦するとともに、主要取引先の鉄筋、型枠、鉄骨、コンクリートの各業者の工場を訪ねる。鉄筋・型枠工事業者の工場では加工図作成の基本ルールを学ぶ。鉄骨業者の工場では鉄骨製作の流れを確認した上で、溶接・本締め作業を体験。コンクリート業者の工場では製造から出荷までのプロセスを確認する。
 卒業試験は富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)に1週間滞在し、社員が10人1組の班に分かれ、縦4・4メートル、横2・9メートル、高さ1・9メートル(1スパン=柱・梁各4体)の鉄筋コンクリート造建物の躯体工事に挑戦。現地で墨出し(測量)、柱・壁の型枠の建て込みと鉄筋組み立て、梁・床の型枠建て込みと配筋を行い、施工図を基に各種の検査を行い、最後に解体するという。

清水建設/建築施工系新入社員向けに体験型通年研修導入/ものづくりの魅力伝える

《日刊建設工業新聞》

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