環境省の土壌貯蔵施設等工事、福島県・双葉町など3件入札公告。調査・設計・工事一括 画像 環境省の土壌貯蔵施設等工事、福島県・双葉町など3件入札公告。調査・設計・工事一括

インバウンド・地域活性

 環境省は30日、福島第1原発事故に伴う周辺地域の放射性物質除染作業で出た汚染土などを最終処分まで一時保管する「中間貯蔵施設」(福島県双葉、大熊両町)の整備で、初弾となる本体工事の一般競争入札3件を公告した。調査・設計業務と工事を一括して発注する。
 初弾3件は、福島県双葉、大熊両町でそれぞれ1カ所ずつ施工する「土壌貯蔵施設等工事(双葉町)」(貯蔵容量9万トン)「同(大熊町)」(同)と、大熊町で仮設焼却施設を施工する「廃棄物処理業務(減容化処理)」(1日当たり処理容量200トン)。2件の土壌貯蔵施設等工事には受け入れ・分別施設(各1カ所)の建設も含まれ、入札(施工体制確認型総合評価方式)には2件ともWTO政府調達協定が適用される。
 2件の土壌貯蔵施設等工事の入札には、土木工事A等級の単体と2または3者構成のJVが参加できる。4月28日まで競争参加資格確認申請書と技術提案書の提出を受け付ける。入札は5月27日に行い、同30日に開札する。同一の単体業者またはJVが2件両方の入札に参加することも可能。2件両方で落札候補者となった場合は、施工規模が大熊町工区よりも大きくなるとみられている双葉町工区の契約を優先する。2件の総合評価値は190点満点で、内訳は標準点100点、施工体制30点、技術提案60点。工期は19年3月29日まで。
 廃棄物処理業務(減容化処理)の入札(総合評価方式)への参加申請は4月18日まで受け付け、5月20日に入・開札を行う。工期は22年3月31日。
 中間貯蔵施設の敷地面積は約1600ヘクタール。施設は福島第1原発を取り囲むように配置し、4種類の基幹施設で構成する。袋詰めにして搬入された汚染土などは最初に受け入れ・分別施設で草木など可燃物の除去と放射性物質の濃度に応じて分別。分別されて出た汚染土を土壌貯蔵施設、可燃物を減容化(焼却)施設、放射性物質の濃度が比較的高い焼却灰などを廃棄物貯蔵施設にそれぞれ運ぶ。除染廃棄物の大部分は汚染土が占めている。
 建設費は総額1・1兆円程度。環境省が16年度予算で計上した中間貯蔵施設の整備費1346億円のうち、今回の初弾分を含む本体工事(仮置き場からの輸送費など含む)には830億円程度を充てる。
 環境省は、中間貯蔵施設に20年度までに最終貯蔵見込み量(2200万立方メートル)の半分強に当たる最大1250万立方メートルを搬入する計画だ。

環境省/土壌貯蔵施設等工事双葉町(福島県)など3件入札公告/調査・設計・工事一括

《日刊建設工業新聞》

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