国交省と日建連、週休2日モデル工事拡大。課題は工期設定 画像 国交省と日建連、週休2日モデル工事拡大。課題は工期設定

制度・ビジネスチャンス

 国土交通省と日本建設業連合会(日建連)は、同省直轄工事で実施している現場の完全週休2日制モデル工事を16年度さらに拡大させ、工期設定を中心とする課題解決策を検討することで合意した。モデル工事は全国78件で実施しており、16年度は工種・規模をさらに広げ実施。週休2日の実現をどの段階で評価するかも各地方整備局の試行結果を分析しながら検討する。
 23日に東京都内で開いた「国土交通省・日建連意見交換会フォローアップ会議」で議論した。
 日建連は、会員各社へのアンケートで工事開始時に「4週4休」しか確保できていない現場が全体の半数に達している現状を説明。発注者が示す工期では完全週休2日は困難だとして改善を求めた。
 国交省は、積算上の工期について、工種や工事規模ごとに過去の実績をベースに設定するとしており、業界側が主張する実態とどの点がかい離しているかを見定め、適切な工期設定のあり方を双方で議論。担い手確保の前提となる休暇取得の実現を目指していく。
 会議では、各整備局が14、15年度に900件近く実施してきた工事全体の工程を左右する作業などの完了時期を示す「クリティカルパス」の好事例集(23事例)を作成したことを報告。これを受発注者が共有することで全国に展開することにした。3者会議(発注者、設計者、施工者)などクリティカルパスを共有する場についても、先進事例を参考に検討することを確認した。
 工事書類の書式統一・簡素化も議論。中部地方整備局が検査時の書類の簡素化を先行的に実施し、その成果を16年度に特記仕様書の改定に反映させるのに倣い、他の整備局も展開していく方針が示された。書類簡素化の一環で、コンクリート二次製品を使用する場合、品質管理関係の書類が約7種類に及ぶ実態を改善するため、JIS(日本工業規格)表示が写真などで確認できれば、「総括表」「出来形検査表(寸法・形状・外観等)」の2種類で済ませる品質管理基準を制定し、4月から導入することにした。
 国交省の五道仁実官房技術調査課長は「生産性向上を目指すi-Constructionは技術と制度の両面からの取り組みだ。業界と情報を共有しながらどこに課題があるかを見つけ、改善策を探っていきたい」と述べた。

国交省、日建連/週休2日モデル工事拡大/課題は工期設定、解決策検討へ

《日刊建設工業新聞》

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