サミットから始まる人の縁、三重で進む移住プロジェクト 画像 サミットから始まる人の縁、三重で進む移住プロジェクト

インバウンド・地域活性

 サミットの開催に合わせて、日本橋の「三重テラス」が注目を集めている。多彩な食品や工芸品を売るマーケットに、アンテナショップとしては珍しいイタリアンのレストラン。それに加えて集客のきっかけになっているのが、2階のイベントスペースだ。稼働率は90%。ほぼ毎日、何かのイベントが開催されている。

 そんな、スペースで3月20日に座談会が開催された。テーマは「いなべのアグリカルチャーな人たち」。三重県いなべ市にUIターンした若手の農業家が、三重テラスを訪れた人たちと交流している。

 IT化が進む現代においても、移住政策で最も重要なのが、このような人と人とをつなぐ取り組みだ。三重県地域連携部 地域支援・移住促進班の主事として東京駐在する河南佑磨氏によると、移住の決め手として、最も多いのは「担当者と話が合ったから」。地方に人を集めるためには、やはり人が必要という現状がある。

■人が地元の縁を繋ぎ、そこから新たな縁が生まれる

 三重県が移住政策に向けて動き出したのは今から3年前、南部地域活性化局の開設から。昨年の4月からは東京・有楽町のふるさと回帰支援センターに、UIターンの需要に対応する窓口として「ええとこやんか三重移住相談センター」を用意した。これによって、移住地としての県の魅力をPRするとともに、空き家バンクをはじめとした市町の受け皿づくりの支援も進めている。

 移住相談センターにおける移住相談アドバイザーの役目は、センターを訪れた移住希望者の希望を聞くこと。その上で、各市町の相談窓口の担当者との橋渡しをする。そのマッチングをいかに適切に行うかが、アドバイザーの腕の見せ所だ。例えば、直近でセンターを訪れた300人近くの移住希望者については、全てプロフィールが頭に入っているという。

「移住を希望する方を繋いだ先には地域があって、そこに住む人たちと合わないと、二度と移住者を受け入れてくれないかもしれません。希望者の理想とする環境を聞き出して、それにふさわしい地域を紹介すること。その先で大きな力になっているのが、各相談窓口の担当者なんです」

《丸田鉄平/HANJO HANJO編集部》

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