国交省が道路橋技術基準改定へ。耐久目標100年規定、長寿命化へ部分係数法を導入 画像 国交省が道路橋技術基準改定へ。耐久目標100年規定、長寿命化へ部分係数法を導入

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 国土交通省は23日、道路橋の新設・改築設計に用いる「橋、高架の道路等の技術基準」(道路橋示方書)を4年ぶりに見直すことを明らかにした。耐久目標期間を100年と規定し、長期的視点で戦略的な維持管理・更新を行えるようにするのが柱。前提となる標準的な設計法として「部分係数法」を全面導入。ここ数年で進展した新しい構造形式や材料の多様化、形状の複雑化などに配慮し、個別の設計条件ごとに安全率(安全係数)を設定する。
 見直し方針は同日開かれた社会資本整備審議会(社整審、国交相の諮問機関)道路分科会の道路技術小委員会(委員長・三木千壽東京都市大学長)で報告した。今夏に改定案をまとめ、16年度中の適用を目指す。
 見直しではまず、設計の耐久目標期間を100年と設定し、国が今後新設・改築するすべての道路橋で100年以上の長寿命化を目指す。現行基準では明確な耐久目標期間は定めていない。これを標準化することで、点検・補修・更新といった老朽化対策全般の取り組みを長期的視点で戦略的に進められるようになり、コストの縮減・平準化、官民の技術開発の進展とインフラ輸出の加速にもつながるとみている。
 長寿命化の前提として設計法を、すべての設計条件を考慮して一つの安全率を算出・設定する現行の許容応力度法から、すべての設計条件ごとに安全率を算出・設定する部分係数法へと全面転換する。ここ数年で進展した構造形式などの多様化にも対応。よりきめ細かく安全確保に配慮できるようにする。
 国が過去10年間(05年~15年4月)に直轄で整備した道路橋計2346橋のうち、主桁が少なかったり複合構造が採用されたりした新しい構造形式や、コンクリートの急曲線橋のような複雑な形状が採用された橋梁は87橋ある。
 見直しではこのほか、点検がしにくい桁内のような局部的な劣化や部材の確認などを行いやすくする仕様や規定を充実。昨年発覚した落橋防止装置の溶接不良問題を教訓に、元請受注者が装置の完全溶け込み溶接継ぎ手の全数検査を行うことを定める。
 見直しは、大規模災害が起きたり、最新の技術的知見が蓄積されてきたりするタイミングで、今回は12年以来となる。原則として国が直轄で整備する道路橋に適用されるが、地方自治体にも使われている。

国交省/道路橋技術基準改定へ/耐久目標100年規定、長寿命化へ部分係数法導入

《日刊建設工業新聞》

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