フジタと早川ゴム、シールド機の止水性能を3倍に向上。ゴムとブラシ一体化 画像 フジタと早川ゴム、シールド機の止水性能を3倍に向上。ゴムとブラシ一体化

IT業務効率

 フジタは18日、早川ゴム(広島県福山市、早川雅則社長)と共同で、シールド機の内部に地下水などが浸入するのを防ぐため、シールド機の後端部に装備するゴム製ブラシを開発したと発表した。ワイヤブラシに液状ゴムを充てんする構造で、弾性ゴムが持つ伸縮性と耐久性を生かし、曲線施工や高水圧でも高い追従性と遮水性を発揮する。実現場のシールド機に採用して止水性を確認した。今後は技術提案により導入実績を増やすとともに、外販も視野に普及を図っていく。
 シールド機には通常、地下水や裏込め材の浸入を防止するため、後端部にワイヤブラシがリング状に装備されている。ブラシにペースト状のパテ(パテグリス)を充てんして止水する。ただ、急曲線の施工時はブラシ形状が変形し、パテグリスが地山に流出すると止水性が低下。漏水が多くなると出水事故の原因になるほか、ブラシ交換なども必要になっていた。
 そこで両社はシールド掘進時に高い止水性を発揮する「FHブラシシール」を実用化した。液状ゴムを主剤とする弾性シール材をワイヤブラシに充てんして液状ゴムとブラシを一体化させる。橋梁のジョイント部にも使用されるシール材で数多くの施工実績があり、耐候性や耐久性に優れる。流動性と硬化性を併せ持つため効率的に充てんでき、3~4日で施工が完了する。
 土かぶり40メートルの大深度を想定した水圧試験の結果、従来の約3倍の止水性能があることを確認した。
 フジタ・徳倉建設・山本工務店JVが愛知県豊田市で施工した「岡崎線耐震化送水管布設(その1、その2)工事」(発注・愛知県企業庁)にFHブラシシールを導入。同一のシールド機を2台使用する現場で従来方式と比較検証を行った結果、FHブラシシールを採用したシールド機の方が漏水や裏込め材の流入が少なく、高い止水性を保持できることが分かった。

フジタ、早川ゴム/シールド機の止水性能3倍に向上/ゴムとブラシ一体化、曲線に追従

《日刊建設工業新聞》

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