不ぞろいイチゴを未選別出荷し、店頭パック詰め……産地は省力、鮮度を強調 画像 不ぞろいイチゴを未選別出荷し、店頭パック詰め……産地は省力、鮮度を強調

IT業務効率

 青果卸最大手の東京青果は、栃木県のJAはが野と連携し、未選別イチゴの売り込みを始めた。JAのパッケージセンター(PC)が荷受けした状態のままイチゴをコンテナ(2.5キロ入り)で出荷し、店頭に陳列。大きさが不ぞろいのイチゴを、客の目の前でパックに詰め、販売する。“鮮度感”が強調でき、売れ行きは好調という。気温上昇で収穫ペースが上がる中、JAは「繁忙期の労力を軽減できる」と期待する。

 JAはイチゴを180ヘクタールで栽培する県内有数の産地。収穫されたイチゴはJAのPCで選別する。気温が高まる3、4月は、当初の計画よりイチゴが多く出荷される日もあり、選別作業の負担が大きくなるなど課題を抱える。

 東京青果はJAと、未選別のイチゴの荷受けを月単位で契約し、課題解消に乗り出した。同社は1日当たり200~300コンテナ分の未選別イチゴの販促を取引先に持ち掛ける。

 首都圏の商業施設などで店舗を展開する青果チェーンの澤光青果(東京都大田区)は、複数店舗で販促を実施。コンテナにぎっしり入ったイチゴを、店内で用意したパック(250グラム)に詰め込み、鮮度感を演出する。

 規模の大きい店では1日に900パックのイチゴを売り上げた。青果の仕入れ担当者は「パック越しでなく、直接イチゴを目にできるので鮮度が伝わりやすい」と指摘する。

 東京青果によると、3月中は合計90店舗で販促を企画し、4月いっぱいまで荷受けを続ける。「産地、小売りの両者に利点がある。来年は受け入れ産地の拡充も検討しながら、取り組みを広げていきたい」と話す。

 産地はパック詰めをしない分、単価は下がるが、人件費と資材費が削減できるため、収益はほぼ同じという。それ以上にPCでの負担が抑えられ、通常の選別作業に時間が掛けられる。(金子祥也) 

不ぞろいイチゴ 未選別出荷→店頭パック詰め 産地は省力 鮮度を強調 栃木・JAはが野と東京青果が連携

《日本農業新聞「e農net」》

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