タイ向けに牛肉の輸出条件を緩和。輸送コスト大幅削減、第三国経由可能に

制度・ビジネスチャンス

 農水省は18日、タイ向けの牛肉の輸出条件が緩和されたと発表した。これまで認められていなかった、第三国の経由地で荷物を積み替えて輸出でき、輸送コストの大幅な削減が期待できる。経済成長を続けるタイは牛肉の重要な輸出先なだけに、牛肉の輸出拡大に弾みがつきそうだ。

 同省によると、日本からタイへの牛肉輸出は直送に限って認められていた。ただ、タイに直行する船便は東京や福岡にしかない。このため多くの国内産地は東京や福岡へトラックで陸送し、そこからタイへ海上輸送する形を取っていた。

 今回の条件緩和によって第三国の経由地で荷物を積み替えて輸出することについて、荷物積み替え後の船名を証明書に記載することで可能になる。このため国内産地は、東京や福岡への長距離の陸送が省け、輸送コストを抑えることができる。

 同省によると、例えば北海道からタイに輸出する場合、これまでの東京に陸送し、そこから海上輸送するコストは1キロ当たり約60円だが、韓国・釜山を経由して北海道から海上輸送するコストは約40円。輸送コストを3分の1削減できる計算になる。

 森山裕農相は同日の閣議後会見で「輸出拡大にインパクトになる」と期待感を示した。

 同省によると、日本からタイへの牛肉輸出量は2013年が34トン、14年が66トン、15年が116トンと年々倍増。15年は牛肉輸出全体の1割弱を占めている。

 タイへの牛肉輸出をめぐっては、30カ月齢未満の月齢制限が続いており、この撤廃に向けた協議は継続する。

タイ向け 牛肉 輸出条件を緩和 輸送コスト大幅削減 第三国経由可能に

《日本農業新聞「e農net」》

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