農林水産物ネット通販は40代以上の利用盛ん、日本公庫が初の調査 画像 農林水産物ネット通販は40代以上の利用盛ん、日本公庫が初の調査

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 インターネットによる農林水産物の通信販売(ネット通販)は、若者よりも中高年が利用している――。ネット通販について日本政策金融公庫が初めて行った調査で、こうした傾向が明らかになった。40代以上の消費者のうち3割以上で利用経験があったのに対し、20代、30代では2割程度にとどまった。同公庫は、年齢が高いほど食に対するこだわりが強いためとみる。女性を中心に、特産品などご当地でしか買えないものを取り寄せる傾向も強かった。
 ネット通販を利用した理由(複数回答)では、「店頭まで買いに行く必要がなく楽」が44%で最多。「一般的に販売してなく、そこでしか購入できないものがある」(37%)、「価格が安い」(36%)が続いた。高齢者の場合、「買い物に行くのが難しい」(同公庫)という理由も大きいとみられる。「そこでしか購入できない」という理由を選んだのは女性が多く、男性は安さを重視する傾向が強かった。

 ネット通販で買った農林水産物や加工品(複数回答)の種類は、米が一番多く44%。魚介類(38%)、果物(36%)が続いた。また、今後買いたいものを尋ねたところ(複数回答)、牛肉や豚肉、鶏肉やそれぞれの加工品が増えた。同公庫は「今後は肉類の注文が増える」と見込む。

 ネット通販による米の購入は、米穀機構の調査でも増加傾向にある。ネットショップは、米の購入先の9%(2014年度)を占め、米穀専門店の4%を上回る。5キロ、10キロと重い米袋を店で買って持ち帰るのを避けたいという理由もあるようだ。

 ネット通販への今後の期待では、「生産者や商品の情報をもっと提供してほしい」との要望が最も多く、3割以上に達した。こだわり商品を選ぶための判断材料を求めているとみられる。「配送料を安く」「商品を安く」という声を上回った。

 購入経験者に今後の利用意向を尋ねたところ、9割以上がまた利用したいと回答。未経験者にも尋ねると、約3割が購入してみたいと答え、ネット通販の市場は今後さらに広がりそうだ。

 調査は1月に、20代から70代の男女2000人にインターネットを通じて行った。

40代以上 利用盛ん 農林水産物ネット通販 若者より食に関心 日本公庫が初の調査

《日本農業新聞「e農net」》

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