西松建設が自然エネ利用技術の効果実証、地下ピットで外気負荷が7割減 画像 西松建設が自然エネ利用技術の効果実証、地下ピットで外気負荷が7割減

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 西松建設は高齢者施設(14年6月竣工)に導入した地中熱を利用して外気負荷を削減する技術の効果を確認した。1年以上の実証データを通じて空調負荷の一部となる外気負荷が約70%削減できたことが分かり、高い省エネ効果を確認した。同社は今後、ネット・ゼロ・エネルギービル(ZEB)の実現に必要な設計技術の一つとして活用していく考えだ。
 導入した「クール・ヒートピット」は、外気を一度地下ピットに取り込んで通過させることで、夏季は熱い外気を冷やし、冬季は冷たい外気を温めることにより外気負荷を低減する省エネ技術。温度の変動が少ない地中熱の特性を生かした自然エネルギー利用技術となる。
 同社は保有不動産を積極活用するCRE事業の一環として東京都世田谷区の社宅跡地に建設した有料老人ホーム「グランダ世田谷上町」(RC造5階建て延べ2829平方メートル)で実証試験を行った。
 取り入れた外気を地下ピットに通すことで温度は外気温より振れ幅が小さくなり、夏で24度程度、冬で16度程度となった。春と秋は、朝晩にヒートピット(昇温効果)、昼間にクールピット(冷却効果)となり、終日一定の温度を保つ効果があった。地中熱の利用では夏の冷却効果よりも冬の昇温効果が大きいことが実証できた。
 高齢者の健康に配慮し、外気を取り入れる時に室内の空調温度に近い温度に調整する空調機(外調機)を備えている。外調機に外気を通す前に地下ピットを通過させ、外調機の負荷を低減する。エントランスホールの外調機の負荷を約70%低減できることを確認した。

西松建設/自然エネ利用技術の効果実証/地下ピットで外気負荷7割減

《日刊建設工業新聞》

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