JFEスチールら3社、合成地下壁構築の新工法を開発。仮設土留めを本設に活用 画像 JFEスチールら3社、合成地下壁構築の新工法を開発。仮設土留めを本設に活用

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 JFEスチールと大林組、ジェコスは15日、地下壁を構築する新技術「J-WALLII(ジェイウォールツー)工法」を開発したと発表した。地下壁を施工する際、特殊な鋼矢板を使った仮設の土留め壁と、地盤掘削後に打設する鉄筋コンクリート壁を一体化させ、本設の合成地下壁として構築する。仮設・本設と別々に二つの壁を構築していた従来工法と比較して工期短縮が見込め、最大15%のコストダウンが図れるという。16年度から本格展開する。
 既存のハット形鋼矢板にT形鋼と鉄筋(鉄筋コンクリート壁との定着用)を溶接した専用の合成構造用鋼矢板「ビートルパイル」を、仮設・本設兼用の土留め壁として利用する。JFEスチールが08年に開発した仮設・本設兼用の合成地下壁構築技術「ジェイウォール工法」を改良し、鉄筋コンクリート壁との接合強度を向上。より深い地下空間構築工事に適用できるようにした。
 ビートルパイルを使うことで、施工に必要なスペースや地下壁の幅そのものを縮小することが可能。限られた敷地内での工事が求められるケースで敷地を有効利用することができる。仮設・本設兼用のため、地下壁構築の際の外足場や型枠の組み立て・解体といった工程を削減できるため、工期短縮とコスト削減が見込める。
 施工深さは10メートル程度を想定。適用例として、アンダーパスに通じる地下車路の構築工事や共同溝の地下壁、地下駐車場の壁などを想定している。15年12月3日付で国土技術センターから建設技術審査証明を取得済み。
 既存の油圧圧入施工機による施工が可能。3社が実施した試験施工の結果によると、内空幅8メートル、深さ8メートル程度の地下車路の場合、従来工法と比較して施工用地を約20%縮小でき、コストは約15%削減できたという。
 大林組は、地下空間構築工事でジェイウォールツー工法の適用工事を模索。JFEスチールは、ビートルパイルを鋼材としてゼネコンなどに販売する。ジェコスは、JFEスチールから提供される資材をビートルパイルに加工する役割を担う。

JFEスチールら3社/合成地下壁構築の新工法開発/仮設土留めを本設に活用

《日刊建設工業新聞》

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