シンガポール、香港、台湾で農林中金が農産物輸出支援を強化、見本市出展など計画

海外進出

 農林中央金庫は2016年度、生産者が取り組む農産物輸出への支援を強化する。輸出実績があり市場拡大が見込める香港、シンガポール、台湾で、食品見本市への出展や、商品に対する消費者ニーズを探るテスト販売会などを計画。販路拡大による生産者の所得向上を目指す。
 食品見本市出展、テスト販売会とともに、輸出セミナーの開催、広報誌を通じた情報発信の四つを支援の柱と位置付ける。

 輸出支援はJAグループの「農業所得増大・地域活性化応援プログラム」(事業費1000億円)の一環。農林中金は「生産者の所得増に向けた手段の一つとして取り組んでいく」(農林水産環境事業部)としている。国内外の企業とのネットワークや、シンガポール支店など海外拠点を持つ強みを生かしていく考えだ。

 食品見本市は、従来取り組んできた8月の「香港フード・エキスポ」に加え、4月のシンガポールでの「フード&ホテルアジア」にも出展する。テスト販売会は新たに台湾で実施する。

 シンガポールの食品見本市には、生産者の意向も踏まえて出展。日本貿易振興機構(ジェトロ)と連携し、JAや漁協、農業生産法人などの計10団体とともに日本産農産物を現地バイヤーらにPRする。香港での出展は、新たに一般消費者向けに販売できるブースも確保。いずれも出展を通じ、現地への営業活動につなげる。

 テスト販売会は生産者が現地での販売を経験し、消費者のニーズをつかむ目的で実施。今後、台湾の食品見本市への出展を視野に、17年1~3月をめどに10日間程度、同地の小売店で企画する考えだ。

 輸出セミナーはアジア各国・地域の商談の特徴や物流を説明したり、模擬商談をしたりする。東京で開催する他、全国各地の生産者が参加しやすいよう新たに地方で複数回開く方向だ。

 広報誌「輸出の芽(いぶき)」は年4回発行。香港やシンガポール、台湾の流通、小売業者やレストランの意見に加え、輸出コンサルタントの助言、他国の輸出戦略などを新たに盛り込む。

農産物輸出支援を強化 シンガポール 香港・台湾で 見本市出展など計画 農林中金

《日本農業新聞「e農net」》

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