がん検診率ほぼ100%を達成した中小企業、古川の取り組みとは? 画像 がん検診率ほぼ100%を達成した中小企業、古川の取り組みとは?

人材

 小田原市を中心に神奈川県西部で、LP(プロパン)ガスをはじめ重油・軽油の供給、氷の製造販売、宅配ウォーターサービス、メガソーラー発電、住宅建築販売、住宅リフォームなど、さまざまな事業を展開する株式会社古川。社員数はグループを含め約80名で、今年、1911年(明治44年)の創業以来105周年を迎えた老舗の中小企業だ。

■「プロのスポーツ選手や若い人でもがんになる!」という衝撃

 同社は、テレビで紹介されるほど健康経営で注目を集めている。それは、社員のがん検診の受診率でほぼ100%を達成したから。配偶者(扶養者)の検診費用も会社が負担するほどの力の入れようだ。

 そもそものきっかけは、同社が地元のプロフットサルチーム、湘南ベルマーレフットサルクラブのオフィシャルスポンサーとなり支援していること。久光重貴選手ががんを患ったことを知り、同社代表取締役の古川剛士社長が衝撃を受けたのだ。

 そこでがんについて関心が高まり、全国の企業・団体が活動する「がん対策推進企業アクション」に参加。23歳の若さで子宮頸がんを宣告され、闘病経験を持つ阿南里恵氏と出会い、「プロのスポーツ選手や若い人でもがんになるんだ!」と、2015年度から健康経営に本腰を入れ始めた。

 「それまでは正直に言って、健康診断を受けるように勧め、契約していた産業医から健康指導を受ける程度でした。しかし、15年度になって、久光選手と阿南さんを講師に迎えて勉強会を開いたところ、社員の1人ひとりががんを身近に感じるようになって、健康に対する意識が変わりました。また、湘南ベルマーレフットサルクラブからパーソナルトレーナーをお迎えして、社員全員を集めて週に1回、10分間のストレッチを実施。さらに月1回、パーソナルトレーナーによる20分間程度の指導を受けるようにしました」

 このように語るのは、同社総務部の山田智明課長。「ある社員は重い物を運ぶ作業が多く、腰を痛めていたのですが、ストレッチを始めてからは腰の痛みがなくなったと喜んでいます。私自身も、以前はお腹がポッコリと出ていたのですが、出ているお腹を引っ込めるのに良いという運動を教わり、寝る前に10分間、毎晩トレーニングしたところ、数3カ月後にはウエストが5~6cmも細くなりましたよ」と、その効果が表れているようだ。

《加藤宏之/HANJO HANJO編集部》

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