熊谷組らが新型乾式浮き床開発。仕上げ高さを抑えて衝撃音遮断 画像 熊谷組らが新型乾式浮き床開発。仕上げ高さを抑えて衝撃音遮断

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 熊谷組は10日、大建工業と野原産業(東京都新宿区、野原数生社長)と共同で新しい乾式浮き床を開発したと発表した。グラスウールで支持する内装用と土足用の2種類。一般的な乾式二重床と同等の床衝撃音低減性能を備えながら、床の仕上げ高さを乾式二重床の100~120ミリから60ミリ程度に抑えることができるという。建築物の高さ規制がある地域に有効として、共同住宅やホテルのほか、福祉施設などに採用を提案していく。
 首都圏や九州の共同住宅は床衝撃音対策として乾式二重床で設計されるケースが多い。一方、条例で高さ規制のある京都市や横浜市、川崎市では階高を抑える必要があるため、直張り床で計画されることが少なくない。共同住宅に使われる直張り床は厚みが13ミリ程度と薄い。歩くと床板が柔らかく感じられるが、車いすによる長期の繰り返し走行に対応することが難しいのが課題とされる。
 そこで開発したのが「乾式浮床ベースケア」で、直張り床の代替として用いる。内装用は乾式浮き床パネルに下地材として環境に配慮したガラス繊維不織布入り石こう板を使い、その上に化粧シート張りフローリングを施工する。一方、土足用は下地材に針葉樹合板を用い、その上に突板張りフローリングを施工する。乾式浮き床パネルの上に下地材を入れることで、転倒時の衝撃を小さくできる。床の硬さを調べる実験の結果、床との衝突時の加速度(G)は内装用が46G、土足用が51Gとなり、転倒が懸念される場所に使われる床の推奨値とされる100G以下を確保できた。
 高さ制限があり、直張りフローリングで計画する必要がある建物にも対応可能。リニューアルなどで乾式二重床にすることが難しいケースにも有効という。
 設計価格は下地までの材工一式で1平方メートル当たり、内装用が1万5000円、土足用が1万6000円。製造・販売は大建工業、施工は野原産業が手掛ける。大建工業の担当者は「最初の1年で1万平方メートルの販売を目指す」と話している。

熊谷組ら/新型乾式浮き床開発/グラスウールで支持、仕上げ高さ抑え衝撃音遮断

《日刊建設工業新聞》

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