ゼネコン各社が女性の新卒採用を拡大。16年春入社は140人増の17%に 画像 ゼネコン各社が女性の新卒採用を拡大。16年春入社は140人増の17%に

人材

 ゼネコン各社が女性の新卒採用を増やしている。日刊建設工業新聞社が主要33社を対象に実施した新卒採用アンケートの結果、16年4月入社の女性採用数は19社が前年を上回った。10人以上採用したのは前年と同じ16社。竹中工務店が65人(前年61人)で2年連続最多となった。具体的な目標を掲げて女性の採用を行っている企業も目立つ。
 今春(16年4月入社)採用した全3434人のうち女性は600人。昨春の460人から140人増え、占める割合も昨年の15%から17%に上がった。
 戸田建設が4・7倍の47人(前年10人)、鹿島が2・3倍の41人(18人)と大幅に増やしている。戸田建設は「20年に女性管理職を3倍、採用数に占める女性割合を30%」とする目標を設定。鹿島は14年に「女性技術者・管理職を5年で倍増、10年で3倍にすることを目指す」との自主行動計画を策定し、積極的に女性の採用を進めている。
 ほかにも、熊谷組が「募集人数の20~30%を目標に女子大などを対象に積極的に採用活動する」、三井住友建設が「採用数の15%の女性総合職を採用する」、日本国土開発が「16年以降の新卒採用で女性の獲得割合を約2割とする目標」、佐藤工業が「17年春入社の新卒採用では女性比率20%以上が目標」とそれぞれ具体的な目標を決めて採用している。奥村組は「日本建設業連合会(日建連)が定める目標『技術系女性職員の比率を5年間で倍増、10年間で10%』を考慮する」と回答した。
 内訳は、技術系が384人(前年度比106人増)、事務系が216人(34人増)。技術系では清水建設が47人(15人増)で最多。「24年に技術系女性社員の比率を10%程度とする」との目標を掲げる大林組が36人(5人増)で続いた。
 今月本格的に始まった17年4月入社の新卒採用活動で、女性の採用目標を回答した9社のうち、西松建設、鉄建、日本国土開発、佐藤工業、松井建設が前年を上回る採用を計画している。
 一方、「他社も旺盛に採用しているため、新卒採用では苦戦している」(西松建設)、「いかに女性技術者の応募者数を増やすかが課題」(東亜建設工業)という意見もあった。
 有資格者など即戦力を求める中途採用でも女性を採用する動きが広がっており、女性が長く働くことのできる環境づくりが一段と進みそうだ。

ゼネコン各社ー女性の新卒採用拡大/16年春入社は140人増、17%に/本社調査

《日刊建設工業新聞》

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