関東整備局/鬼怒川堤防決壊区間本復旧(茨城県常総市)/盛り土着工、5月末完了へ 画像 関東整備局/鬼怒川堤防決壊区間本復旧(茨城県常総市)/盛り土着工、5月末完了へ

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 関東地方整備局は8日、昨年9月の関東・東北豪雨で堤防が一部決壊した鬼怒川左岸(茨城県常総市三坂町、延長200メートル)の本復旧工事で、堤体の盛り土工事に着手した。上流側工区(延長100メートル)は鹿島、下流側工区(同)は大成建設がそれぞれ施工を担当。盛り土は5月末に完了する見通しで、降雨の影響で川の水位が上昇しやすくなる出水期(6~10月)前には、洪水に対する新たな防壁が備わる。
 昨年の応急復旧作業で石材などを積み上げて構築した仮の堤防(荒締め切り工)は2月20日までに撤去。盛り土は、2重に打設された鋼矢板の背後で開始された。
 本復旧では、▽砂質土▽粘性土▽砕石-をそれぞれ4対4対3の割合で混合した土を使用する。国の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されている「万能土質改良機による建設発生土再利用システム」(開発会社=オクノコトー)を導入した作業ヤードを、上下流工区にそれぞれ1カ所ずつ設け、一つのヤードで1日に約500立方メートルの混合土(2カ月で計4万4000立方メートル)をつくる。
 伊藤芳則下館河川事務所長は、「経年変化で完成後の堤体が約50センチ沈下することを想定して本復旧では最大1・9メートルのかさ上げを行い、決壊前の高さ(約4メートル)より最大1・4メートル高い堤体を確保する」と話す。
 堤体のかさ上げに加え、堤体前面(川側)の地盤には、長さ9メートルと7・5メートルの鋼矢板(計292枚)を打設することで、川の水が堤体内に浸透するのを抑止。川側の堤体斜面には遮水シート、住宅地側の堤体のり尻部にはドレーンをそれぞれ施工する。
 堤体の完成後、本復旧工事が周辺家屋に影響を与えていないかどうかを調査する作業に入り、6月末までにすべての調査を終わらせる。16年度は、▽常総市若宮戸、向石下▽下妻市前河原▽結城市上山川▽筑西市船玉、伊佐山-の茨城県内各地区の堤防整備も実施する。
《日刊建設工業新聞》

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