いま、“歯車講座”に初級コースが開設される理由 画像 いま、“歯車講座”に初級コースが開設される理由

マネジメント

 日本歯車工業会(東京都港区、澤田豊会長=豊精密工業顧問、03・3431・1871)は、運営する社会人技術者向け講座「JGMAギヤカレッジ」で、2017年度をめどに初級コースを開設する。この講座はマスターコースとプロフェッショナルコースで構成し、講義内容は大学院レベルと高度で専門的。以前から「より基礎的な講座を開設してほしい」との要望が多くあり、初級コースを開設することで歯車技術の底上げや技術者育成の一助とする。

 JGMAギヤカレッジは、九州大学大学院工学研究院の有浦泰常教授(当時)が05年に学内に開設した講座を、11年に同工業会へ移管したのが始まり。九大ものづくり工学教育研究センターや日本機械学会、精密工学会が協賛し、大学教授や大手メーカーの技術者を講師に毎年、会員企業の社員を中心とした約50人が受講する。

 歯車の基礎理論から、設計、製造、性能評価、トラブルシューティングなど多角的に学べる。実習に多くの時間を割いていることが特徴で、会員企業や高等専門学校など全国各地に赴いて実際の製造機械を用いてホブ切り、研削、焼き入れなどの実習を行う。

 近年、大学から歯車関連の研究室が減少していることを危惧する同工業会は、人材育成に力を注いでいる。田中文彦JGMAギヤカレッジ企画・運営委員長(オージック社長)は「初級コース開講にとどまらず、産学連携や現場で持ち上がった問題点を持ち寄り、新たな研究テーマにつなげる場を設けることも検討している」という。

 澤田会長は「歯車の技術力トップであるドイツは企業間の連携が盛んだ。それにならってオープンな活動を目指す」と語った。
《ニュースイッチ by 日刊工業新聞》

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