西知多道路整備、直轄調査結果を愛知県に送付、中部整備局 画像 西知多道路整備、直轄調査結果を愛知県に送付、中部整備局

インバウンド・地域活性

 ◇道路新設の必要性指摘
 中部地方整備局は、伊勢湾岸自動車道と中部国際空港を直結する西知多道路に関する直轄調査の結果を愛知県に送付した。空港への直結道路は1路線しかないため、アクセス性や産業活動面からも新たな道路機能が必要とあらためて指摘。複雑な構造となる東海ジャンクション(JCT)部の施工についても、既設構造物との近接施工や曲線橋の送り出し架設など高度な施工技術と施工実績がある国の施工が県よりも優位にあるとした。
 西知多道路は、伊勢湾岸自動車道と名古屋高速4号東海線が接続する東海JCT(東海市新宝町)と、知多横断道路常滑インターチェンジ(IC、常滑市多屋)を結ぶ延長約18・5キロの自動車専用道路。このうち北部区間約9・2キロは西知多産業道路を6車線に拡幅し、南部区間約9・3キロは4車線道路を新設する。14年度に県が都市計画決定済み。総事業費は約1400億円。事業主体は未定だが、県や沿線自治体は国の直轄整備を要望している。
 西知多産業道路はものづくり産業を支える路線だが渋滞も多い。現在は空港への直結路線は知多半島道路しかなく、事故や災害などで通行に支障を来した場合の代替機能が弱い。空港対岸部の中部臨空都市では大規模商業施設や物流系企業の立地も進んでおり、今後は周辺道路の交通状況悪化が懸念される。これらを背景に直轄調査結果では新たなアクセス機能が必要とした。
 西知多道路を東海JCTに接続する場合、伊勢湾岸道路を上下に挟む新設ランプ構造となるが、曲線橋の送り出し架設や既設橋梁下部工に1メートル以下で近接した構造物の施工技術が必要。中部整備局は、国道156号で長良川を渡る130メートルの万場大橋で曲線橋の送り出し架設の実績がある。名古屋環状2号線では杭基礎構造の橋梁下部工との離隔50センチ程度で大規模貯水槽の施工実績もあり、高度な設計・施工技術が求められる東海JCT部の施工は、県より国が優位だと結論付けた。

中部整備局/西知多道路整備(愛知県東海市~常滑市)/直轄調査結果を県に送付

《日刊建設工業新聞》

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