重要文化財・大阪市中央公会堂、免震装置交換工事進む 画像 重要文化財・大阪市中央公会堂、免震装置交換工事進む

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 国の重要文化財に指定されている大阪市中央公会堂(大阪市北区中之島1の1の27)で、免震装置の交換作業が清水建設の施工で進められている。建物中央部の地下に設置された東洋ゴム工業製の高減衰積層ゴム16基が対象。総重量約3万1200トンの建物を仮受けし、1基ずつブリヂストン製に入れ替える。独自の免震機構を導入することで、作業中も免震機能を維持できるという。作業は2月29日に始まり、15日までに全基の交換を完了させる予定だ。
 1918年竣工の公会堂は、鉄骨れんが造にRC造を組み合わせた構造で、地下2階地上3階建て延べ9886平方メートルの規模。建築家の辰野金吾と片岡安が実施設計を手掛け、清水建設の前身の清水組が施工した。
 1999年3月~20002年9月には、清水建設・西松建設・大鉄工業JVの施工(建築)で保存・再生工事が行われ、建物の外観や内装を変えずに耐震性能を向上させる免震リニューアル工法「免震レトロフィット」が導入された。
 市が免震ゴムの性能偽装問題を受けて調査した結果、免震レトロフィット施工時に地下に設置された免震装置計62基のうち16基が東洋ゴム工業製と判明。市はこれらの装置の交換を決め、昨年11月に交換工事に着手した。工期は5月までで、設計は坂倉建築研究所、平田建築構造研究所、施工は清水建設が担当している。
 工事では、免震層に192台のジャッキを設置。2月24日に免震装置と建物躯体を緊結するボルトを緩めて建物全体を9ミリ持ち上げた。建物躯体と免震装置の間に生じたスペースを利用し、同29日から既設装置の撤去と代替装置の据え付け作業を行っている。
 工事中の耐震安全性は、国土交通省のガイドラインに基づき、清水建設が考案した免震装置交換工事用の免震機構で確保する。ジャッキの下面と建物躯体の間に滑り支承などを介在させることで、地震時に免震装置の変形にジャッキが追従し免震を機能させるという。このため、工事期間中も公会堂と建物に入るレストランは営業を続けている。

清水建設/大阪市中央公会堂の免震装置交換工事進む/独自機構導入、作業中も機能維持

《日刊建設工業新聞》

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