“クリントン大統領 “クリントン大統領"で日本経済へ最大のリスクはTPP

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ニッセイ基礎研究所専務理事・櫨(はじ)浩一氏
 今後の選挙戦次第だが、民主党の候補選びが早く終われば、クリントン氏はポピュリズムに寄った発言をしなくてもよくなる。サンダース氏と競ってしまうと、人気取りの発言も出てくる。

 実際、為替の問題では共和党のトランプ氏が中国も日本をごちゃまぜにして非常に不公平な為替操作をしているとの発言があったが、クリントン氏も日中の為替操作を指摘し始めた。クリントン氏は本気で思っているとは思えないが、こうした発言が続けば、市場が大混乱したときに日本としては為替に介入しづらくなる。

 大統領選挙のメーンシナリオはあくまでも民主党のクリントン氏。だが、トランプ氏と競り合う展開になれば、クリントン氏もTPP問題でもリップサービスをせざるを得ない。「トランプ旋風」がどこまで続くかが焦点だ。

日本総合研究所理事・藤井英彦氏
 米大統領選候補指名争いは民主党がクリントン氏、共和党はトランプ氏が勝ち、大統領選は両者の戦いとなるだろう。そうすると、黒人やヒスパニック系に高い支持を得ており、中道色を取り込めるクリントン氏が勝つとみている。

 トランプ氏は非常に保守的で、共和党内では支持されても大多数の国民の支持は得られにくい。

 選挙戦中は両者とも激しいことを言っているが、実際、大統領に就任すればトーンは和らぐ。ただ、クリントン氏は環太平洋連携協定(TPP)反対を鮮明にしている。雇用問題などから方向転換はしにくいだろう。

 仮にクリントン氏が米大統領に就任し、米国が抜ければTPPそのものが壊れてしまう。日本にとっては厳しい状況となる。現在、日米間で大きな経済問題はなく、このTPPが1番の懸念となる。

“クリントン大統領"で日本経済が陥るリスク

《ニュースイッチ by 日刊工業新聞》

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