JR東日本、在来線切り土区間の耐震補強を本格化 画像 JR東日本、在来線切り土区間の耐震補強を本格化

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 JR東日本は大規模地震対策の一環で、在来線の切り土区間の耐震補強工事に本格着手する。線路に近接した厳しい条件下での施工となり、これまで切り土区間の大規模な耐震補強工事を行ったことがないことから、一部区間でより安全、効率的な施工法を検証し、このほど対策工法を確立した。同工法に基づく工事を順次発注し、21年度をめどに工事を完了させる。
 首都直下地震や東日本大震災を教訓とした地震対策として、JR東日本は12年度から総額3000億円を投じて大規模な耐震補強対策を実施中。16年度までの5年間を重点整備期間と位置付け、全体計画数量の8割の完成を目指している。15年度末では約7割の完了を見込む。
 在来線の切り土区間の耐震補強工事は総延長約23キロの規模で行われる。15年度末までに中央線や東海道線の一部区間(約0・6キロ)の工事が完了する予定。先行区間の工事では、個々の作業工程を検証しながらより最適な工法を模索してきた。
 切り土区間では線路脇での工事となるため、施工機械の小型化や仮設足場などで工夫を施し、限られた工事エリアで効率よく作業できる施工方法を確立。補強工事では線路両脇の既設の土留め壁の上から、セメントミルクと鉄筋を用いて棒状に補強工を行う。
 切り土区間のほか、今後重点的に取り組む首都直下地震に備えた耐震対策箇所は、在来線の高架橋(計画数量5630本、15年度末完了見込み3660本)や橋脚(同1090基、同630基)など。仙台やその他エリアでは新幹線の電化柱(同1387本、同404本)などの耐震補強工事(門型化、根元部の高じん性補強)などに力を入れる。
 同社の冨田哲郎社長は「耐震補強対策はおおむね順調に進んでおり、全対策の完了は21年度になるだろう。高架橋では高架下で営業する店舗などとの協議もだいぶ進み、補強工事を推進していく」と話している。

JR東日本/在来線切り土区間の耐震補強本格化/対策工法確立、21年度完了めざす

《日刊建設工業新聞》

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