東洋建設、自航式多目的船のPR強化…洋上風力発電施設など狙い 画像 東洋建設、自航式多目的船のPR強化…洋上風力発電施設など狙い

インバウンド・地域活性

 東洋建設が、需要拡大が見込まれる洋上風力発電施設の建設などをターゲットに、建造中の自航式多目的船のPRを強化している。デッキスペースがフラットで広い利点を生かし、洋上に設置する風車のブレードなど重量物の運搬が可能として、発電事業者に想定される商社などに採用を提案する。最新鋭の全旋回スラスターなどを複数備え、強風時や潮流域での定点保持にも優れるため、水産資源の確保を目的に日本海側で行われている魚礁の設置工事も積極的に受注していく。
 同社が自航式多目的船を建造するのは初めてで、国内外に挑戦する開拓者などの意味を込め、「AUGUST EXPLORER(オーガスト・エクスプローラー)」と命名した。最大積載荷重は3500トン。
 居住区域を広く確保するとともに、海水を淡水化する装置を設けるなど、陸から遠く離れた海域での作業を支える設備を充実させる。これにより、3カ月程度は無寄港で外洋作業が行えるため、作業の効率化やコストの削減にもつながるという。
 7日に進水式を行い、クレーンなどの装着や性能試験などを経て、8月末に就航する予定だ。遠隔離島での海上作業、海底ケーブル敷設、水深の浅い国内港湾工事など幅広い分野での活躍が期待されている。
 同社の小松英則土木事業本部営業第一部部長は、参画を目指す洋上風力発電事業での新造船の役割について、「海象にかかわらず作業できるのが特徴。クレーンで物をつったり、グラブで海底を掘ったりできるため、機材の運搬に加え、アンカーの据え付けなどもできる」と話している。
 4日まで東京都江東区の東京国際展示場で開かれている第4回国際風力発電展「WIND EXPO2016」にブースを初出展している。会場では、AUGUST EXPLORERの模型(200分の1サイズ)を展示し、DVDも上映。担当者がさまざまな海上作業での船の使われ方を紹介している。

東洋建設/新造自航式多目的船の採用提案強化/洋上風車の運搬や魚礁設置に有効

《日刊建設工業新聞》

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