国総研、14年度の国交省直轄工事での「総合評価方式」実施状況を報告 画像 国総研、14年度の国交省直轄工事での「総合評価方式」実施状況を報告

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 国土交通省国土技術政策総合研究所(国総研)は、国交省が1日に開いた「総合評価方式の活用・改善等による品質確保に関する懇談会」(座長・小澤一雅東大大学院教授)で、14年度同省直轄工事の入札での総合評価方式の実施状況を報告した。合計8108件の工事入札に対し、総合評価方式の適用率は98・2%とほぼ全面採用の状況。タイプ別では施工能力評価型(II型)が6001件で最も多く、総合評価方式適用工事の74・0%(13年度は4817件、44・9%)を占めた。
 その他のタイプ別のシェアは、施工能力評価型(I型)が1506件で18・6%(2343件、21・9%)、技術提案評価型(S型)が585件で7・2%(604件、5・6%)、同(A型)が2件で0・0%(1件、0・0%)、簡易型が14件で0・2%(2531件、23・6%)。前年度と比べると簡易型が大幅に減り、新方式(施工能力評価型、技術提案評価型)がほとんどを占めた。
 総合評価方式の二極化に伴う新方式の適用率は、13年4月時点が35%で、従来方式(簡易型、標準II・I型、高度技術提案型)が65%を占める状況にあったが、徐々に新方式のシェアが高まり、14年5月以降は100%となって移行が完了した。
 14年度の実施状況を工種別に見ると、鋼橋上部とPC以外では、施工能力評価型(I・II型)の適用が9割超。鋼橋上部とPCは7割弱となっており、残り3割強には技術提案評価型(S型)が適用されている。タイプ別の競争参加者数を見ると、WTO政府調達協定適用の技術提案評価型(S型)が15・1者と他のタイプに比べて著しく多く、それ以外は多い順にWTO以外の技術提案評価型(S型)が7・3者、施工能力評価型(II型)が5・9者、同(I型)が5・4者、技術提案評価型(A型)が3・5者で、全タイプ平均が6・2者となった。
 技術評価点の状況では、1位同点者が2者以上となった割合が全工種では4・6%だが、鋼橋上部は21・4%、PCは22・1%と他工種に比べて高い。総合評価のタイプ別では、WTO技術提案評価型(S型)を適用した工事で44・3%と他のタイプに比べて著しく多く発生していたことも分かった。
 さらに技術評価点の1位と2位の得点率の差を見ると、維持修繕、機械設備、電気設備が他工種に比べて大きいことも判明。タイプ別では、WTO技術提案評価型(S型)での1位と2位の差が小さいことが分かった。
 落札者の特徴を工種別に見ると、全体では最高得点かつ最低価格の参加者が落札する割合が高い一方、鋼橋上部とPCは最高得点かつ最低価格以外の参加者が落札している割合が高かった。タイプ別では、WTO技術提案評価型(S型)が最高得点かつ最低価格以外の参加者が落札する割合が高い傾向にあるほかは、いずれのタイプでも最高得点かつ最低価格の参加者が落札している割合が高くなっている。
 総合評価のタイプ別に工事成績評定点を見ると、上位タイプほど工事成績が80点以上の割合が増え、WTO技術提案評価型(S型)の平均点が78・1点と他のタイプに比べて高くなっていた。

国総研/国交省直轄工事の14年度総合評価方式実施状況/施工能力評価II型が7割超

《日刊建設工業新聞》

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