観光地化、多様性、閑静さ…生き残る商店街、人気の秘密はどこに? 画像 観光地化、多様性、閑静さ…生き残る商店街、人気の秘密はどこに?

インバウンド・地域活性

 「シャッター商店街」の増加などが報じられる一方で、活性化策が奏功する例も出ている商店街。では、人気の商店街の魅力はどこにあるのだろうか?

 そのヒントになりそうなランキングを、オウチーノ総研が発表した。東京都民に聞いた「東京を代表する商店街」、「近くに住んでみたい商店街」のランキングだ。

 アンケートは2月16日から21日にかけて、都内在住の20歳から69歳の学生以外の男女を対象に実施。1157件の有効回答をまとめている。

 「東京を代表する商店街」を聞いたアンケートでは、「アメヤ横町」がトップに。2位には「築地場外市場商店街」が続いている。ともに観光スポットとしても人気の商店街で、国内外での知名度の高さを理由が挙げる人が多かった。

 一方、上位の2商店街に比べると生活密着度が高いのが3位の「戸越銀座商店街」。東京一の長さを誇る商店街で、ドラマやバラエティなどテレビ番組でもよく取り上げられることを理由にしている人が多い。日本で初めて「○○銀座」という名前を付けられたことや、商店街のなかに温泉があることなどの特徴もあり、いわゆる「商店街」らしさが強いと言えるだろう。商店街活性化を考える際には、参考になる点が多いかもしれない。

 観光地的なスポットが上位にランクインした「代表する商店街」に対し、「近くに住んでみたい商店街」になると顔ぶれも変わってくる。トップになったのは「住んでみたい街」ランキングでも常連の吉祥寺の「吉祥寺サンロード」だ。6位には「吉祥寺ダイヤ街」もランクインしており、街としての人気の高さを改めて感じさせる。

 人気の理由としてもっとも多かったのは「住みやすそう」という意見。都心に近すぎず落ち着いている点と、ショップが多く何でも揃いそうという便利さがポイントになっているようだ。

 なお、お店の多さはほかの商店街でも重要なポイントになっている。3位に入った「戸越銀座商店街」や4位の「中野ブロードウェイ」も、店の多さ、多様性を評価する人が多い。大型店1店舗で何でも揃うというのも便利ではあるが、商店街の魅力は多彩な店舗がひしめき合っている点。複数のお店があることで価格比較ができること、多様な店が集まることで見て回るのが面白い、飽きないといった声もある。店舗の多さと活気は裏表の関係で、活気があるから店舗が集まるという側面もあり、活性化策として真似しづらい点ではあるが、商店街の未来を考える際にはやはり重要なポイントになるだろう。

 一方、「住んでみたい商店街」の2位には「、麻布十番商店街」がランクインしている。こちらは都内でも屈指の高級住宅街として知られる街。理由としても「おしゃれだから」という声がもっとも多い。閑静で洗練されているというイメージが人気を集めるポイントになっている。「麻布十番商店街」には「小売店は午後8時、飲食店は午後11時で終了する」といった、夜の街にならず、閑静さを保つためのルールがある。ただ利便性を求めるためではないまちづくりの考え方が、商店街の魅力をつくっている例といえるかもしれない。

 もともと若年層を含めた人口が多く、交通インフラなどにも恵まれた東京という立地でのサンプルではあるが、一方で大型店や近隣繁華街との競争も熾烈ななかで生き残っているのが東京の商店街。地方などの商店街でも活性化を考えるヒントが眠っていそうだ。

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《こばやしあきら》

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