自動化できない「曲げ寸法公差1mm」を実現するハンマー職人 画像 自動化できない「曲げ寸法公差1mm」を実現するハンマー職人

インバウンド・地域活性

 ガーン、ガーン―。フジテックの工場は、ハンマーで加工物をたたく音が鳴り響く。同社は建築物の曲げ部材や配管のパイプなど、大小さまざまな鋼材の加工を手がける。2014年には川口商工会議所が市内優良企業の技術を認定する「川口i―waza(いいわざ)ブランド」に選定された。

 パイプ曲げは機械で行うが、同じ材料、同じ厚みでも硬さが違うため完全な自動化はできない。一般的な曲げ加工メーカーは機械加工後、そのまま納品するという。一方、同社は社内基準「曲げ寸法公差1ミリメートル」を満たすために、ハンマーなどで加工物をたたいて微調整している。藤田義昭専務は「見た目がきれいでも、寸法を測ると設計図とは違うことがある」と曲げ加工の難しさを語る。

 熟練の技の身に付け方について、入社28年目の藤田専務は「いいモノをつくりたい、という毎日の積み重ねが大切だ。まだまだやれることはある」と日々技術を磨いている。
<会社概要>
▽社長=藤田昭一氏▽所在地=埼玉県川口市、048・284・5103▽売上高=4億6000万円(15年12月期)▽従業員=36人▽創業=63年(昭38)1月
※日刊工業新聞では毎週火曜日に「モノづくり支える町工場の技」を連載中

「曲げ寸法公差1mm」を守るハンマー職人

《ニュースイッチ by 日刊工業新聞》

編集部おすすめの記事

特集

インバウンド・地域活性 アクセスランキング

  1. 五輪後の建設市場は「減少」か「横ばい」…アナリストに聞く

    五輪後の建設市場は「減少」か「横ばい」…アナリストに聞く

  2. 東京都経営革新優秀賞が決定、板金加工メーカーら6社が受賞

    東京都経営革新優秀賞が決定、板金加工メーカーら6社が受賞

  3. 奥山デザイン、担い手農家向け大型トラクター……ヤンマー

    奥山デザイン、担い手農家向け大型トラクター……ヤンマー

  4. 道路整備で観光客9万人増、熊本県がストック効果事例集公開

  5. “派手好き”インバウンド、演出の工夫を探る!

  6. 川崎・キングスカイフロント、客室200室のホテル建設!

  7. 国交省が地域モデル事業選定、担い手確保・生産性向上実現へ専門家チームが支援

  8. 東京23区、大学の新増設の抑制に反対/大学立地でまちづくりを

  9. 8兆円のインバウンド市場を獲得せよ!~地域観光商品とB2B商談会~

  10. 横浜の町工場×デザイン、ヌンチャク系iPhoneケース「Trick Cover」に千原徹也コラボモデル

アクセスランキングをもっと見る

page top