日本下水道事業団、三重県桑名市で全国初の「面整備管」新設へ 画像 日本下水道事業団、三重県桑名市で全国初の「面整備管」新設へ

インバウンド・地域活性

 日本下水道事業団(JS、谷戸善彦理事長)が、各家庭や工場などから幹線管渠に汚水を取り込む「面整備管」と呼ばれる管渠の整備に初めて乗りだす。地方自治体による下水道施設の整備・管理をJSが代行できるのは、終末処理場やそれに付随する幹線管渠、ポンプ施設の建設に限られていたが、昨年の下水道事業団法改正で、他の一部の管渠整備も代行できるようになった。下水道の早期の普及拡大にJSのノウハウを積極活用するのが狙いだ。
 JSが初めて面整備管の整備を手掛けるのは三重県桑名市。事業期間は16年度からの約10年間。期間内に同市の汚水処理施設を概成させる予定で、下水道普及率を現在の74・7%から90%に引き上げるのが目標。
 23日に同市と整備に向けた合意書を交わすと同時に、事業の進ちょくを定期的に検証する組織として、国、三重県、同市と共にフォローアップ連絡会も設置した。
 JSによると、これまでの管渠新設工事では、年度ごと、管渠ごとに施工者を選定していたが、今回の桑名市のケースでは、市内を複数のエリアに分割し、エリアごとに施工者を選定する方向で検討を進めている。一つのエリア内の整備を同一の施工者が受け持つことで、民間のノウハウを生かして施工手順などを工夫する余地が生まれ、コストダウンにつながると期待されている。
 工事期間も単年度ではなく複数年度とすることで、年度ごとに発生していた発注準備期間を省き、事業期間の短縮を図るという。16年度に詳細設計をまとめ、17年度の着工を目指す。
 JSや同市は、今回の事業を通じて、下水道未普及地域での持続的・効率的な処理システム「桑名市汚水処理システム(桑名モデル)」を構築する考え。事業期間が長期にわたるため、フォローアップ連絡会で軌道修正しながら着実に事業を推進する。

JS/三重県桑名市で全国初の「面整備管」新設へ/下水道の早期普及拡大めざす

《日刊建設工業新聞》

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