安藤ハザマと朝日航洋、土工出来形計測システム開発/MMS活用し3Dデータ取得 画像 安藤ハザマと朝日航洋、土工出来形計測システム開発/MMS活用し3Dデータ取得

インバウンド・地域活性

 安藤ハザマと朝日航洋(東京都江東区、立野良太郎社長)は19日、車両を走行させながら3次元(3D)空間位置データと周囲の映像を取得するモバイル・マッピング・システム(MMS)を活用した新しい土工出来形計測システムを開発したと発表した。刻々と変化する出来形を正確な3D点群データとして取得し、工事の進ちょく状況や設計図との相違を迅速に把握できるようにした。大規模造成工事に導入した結果、データ処理などにかかる時間を大幅に短縮できたという。
 土工事の管理では、切り土・盛り土の土量や移動先・移動量を把握するため、出来形計測により地形変化を定期的に計測する。トータル・ステーション(TS)やRTK-GPS(衛星利用測位システム)などの方法があるが、大規模造成工事では、出来形計測に多くの労力と日数を要するため、作業の効率化が求められている。
 MMSは、車両にGPSアンテナ、レーザースキャナー、カメラなどの機器を搭載し、走行しながら周辺の3D空間位置データと周囲の映像を高精度で効率的に取得できる移動体計測システム。道路や標識など付属物の3D形状データの取得や道路台帳付図などの地図作成に利用されている。
 定期的に繰り返し実施する土工出来形計測にMMSを適用するため、両社は新たな現地計測方法とデータ処理システムを開発した。現地計測方法は、計測車両が対象の形状に応じて無駄なく走行し、必要な精度を確保できるよう、測量基準点の設置ルールを設定した。
 データを高速処理するため、計測データに含まれる不要物の除去技術、地形の特徴を損なわない大容量点群データの間引き技術、複数の計測データの合成技術を統合。計測データの品質の判定と現場内に配置した測量基準点を用いた計測精度の確認の2段階で精度を管理する。
 安藤ハザマが施工中の造成工事(約40ヘクタール)で実証実験を行った結果、TSやRTK-GPSによる従来方法に比べ、現地作業とデータ処理・作図にかかる作業時間が約8分の1に短縮。精度も高く、土量計算に必要な3D図面は現地計測から約1日(従来は5日)で完成できたという。
 現場の施工管理者がシステムを簡単に利用できるよう、ガイドラインも作成した。朝日航洋はMMSを建設事業にも展開し、計測コンサルタント事業の拡大を図る。安藤ハザマは、全国の造成工事現場に導入し土工管理の効率化に役立てる。

安藤ハザマ、朝日航洋/土工出来形計測システム開発/MMS活用し3Dデータ取得

《日刊建設工業新聞》

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