顧客価値経営フォーラムが開催! 日本経営品質賞はスーパーホテルの手に 画像 顧客価値経営フォーラムが開催! 日本経営品質賞はスーパーホテルの手に

マネジメント

 2月18日と19日の両日、東京ビッグサイトにおいて「顧客価値経営フォーラム~2015年度経営品質年次大会」が開催された。20周年を迎えた今年の顧客価値経営フォーラムは、「顧客をみつけ、(価値を)掘り下げ、価値を実体化する」がテーマ。主催は経営品質協議会、共催は日本経営品質委員会、および公益財団法人 日本生産性本部。ここでは初日に催された日本経営品質賞表彰セレモニーの様子をお届けする。

 日本経営品質賞は、国際的に競争力のある経営構造へ質的な転換を図るために、顧客視点から経営を見直し、自己革新を通じて顧客の求める価値を創造し続ける組織に与えられる賞だ。過去に日本電気、アサヒビール、日本総研、リコー、日本アイ・ビー・エムなど日本を代表する錚々たる企業が受賞している。

 審査の総括に立った日本経営品質委員会の福川伸次氏は、「日本経営品質賞は日本生産性本部が1995年に創設したものだ。それ以来、20年間で233組織が申請し、そのなかで計36組織が受賞している。今年度は9組織が申請し、経営革新にふさわしい組織として、スーパーホテルが選ばれた」と述べた。

 スーパーホテルは、ビジネスホテル事業を国内外で展開し、現在は国内で112店舗、海外で4店舗を運営している。「安心」「清潔」「」ぐっすり眠れる空間」を、ローコストかつハイクオリティで提供していることが大きく評価された。

 福川氏は「同社は2009年にも日本経営品質賞を受賞しているが、その後も日々改善を続け、外部評価機関からの顧客満足度でも1位を獲得し、ビジネスマンのリピート率も大幅に向上している。顧客視点から組織全体で価値を高めるプロセスが評価され、今回2度目の受賞につながった」と受賞理由について説明した。

 続いて授賞式が催され、日本経営品質賞を受賞したスーパーホテルと、経営革新推進賞を受賞した熊本大同青果、および経営革新奨励賞を受賞したIHIエスキューブ、京都武田病院、トップ保険サービスの関係者が登壇した。

 挨拶に立った経済産業省の柳瀬唯夫氏は「この20年間、日本経済は停滞していたが、ようやくアベノミクスによって元気が出てきた。さらに成長するには、もう生産性の向上しかないだろう。政府は第二ステージとして、“企業の稼ぐ力”を掲げている。いまは日本の労働生産性は低いが、悲観することはない。逆にそれだけ伸びる余地があるということだ。本日受賞したみなさんをお手本にしていただきたい」と語り、政府も産業の生産性向上に本腰を入れ、業種ごとにベストプラクティスをガイドライン化するなど、さまざまな形で応援することを約束した。

 最後に日本生産性本部の茂木友三郎氏が登壇し、今年度の受賞者に対して祝辞を述べた。

 「今年度は宿泊や医療などサービス分野の企業が受賞される運びとなった。我々の運動目標にも掲げられているとおり、日本経済全体の底上げには、GDPの7割を占めるサービス産業の生産性向上が重要なポイントになる。その意味では、日本経営品質賞でサービス分野の受賞が増えていることは喜こばしいと考えている」(茂木氏)。

 また同氏は「2回目の受賞になったスーパーホテルの試みは、多くの企業にとって参考になるものだ。経営革新の担い手は、この場に参集した皆様だ。ベストプラクティスに学び、独自性を活かしつつ、さらなるイノベーションを推進していただきたい。このような取り組みによって、ますます組織が発展し、ひいては各地域や日本の発展に寄与されることを祈念している」とし、会場の来場者を大いに鼓舞した。


★毎週月曜発行★
編集部オススメ記事をピックアップ!
HANJO HANJO メールマガジン登録はこちら
《井上猛雄》

編集部おすすめの記事

特集

マネジメント アクセスランキング

  1. 【倒産情報】シリコンウエハー加工のオプト自己破産申請へ――負債総額105億円

    【倒産情報】シリコンウエハー加工のオプト自己破産申請へ――負債総額105億円

  2. 東京商工会議所が「標的型メール」でウイルス感染、最大1万件以上の個人情報流出

    東京商工会議所が「標的型メール」でウイルス感染、最大1万件以上の個人情報流出

  3. 東芝が深刻、フリーキャッシュフロー悪化で資金調達に影響も

    東芝が深刻、フリーキャッシュフロー悪化で資金調達に影響も

  4. 農家所得増大に期待、JAグループ経済界と対話、首相「作業効率化後押し」

  5. 東鉄協定例会、請負単価下落に危機感、社保加入促進にも影響

  6. 美少女系野菜、キャラクタートラックでPR

  7. CHO構想の実証事業がスタート、神奈川県で10月1日より

アクセスランキングをもっと見る

page top