東北整備局、津軽ダムが試験湛水開始、施工は安藤ハザマJV 画像 東北整備局、津軽ダムが試験湛水開始、施工は安藤ハザマJV

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 東北地方整備局が青森県西目屋村で建設を進めている津軽ダムで13日、試験湛水が始まった。本体工事は安藤ハザマ・西松建設JVで08年に着工、10年5月から堤体コンクリートを打設してきた。4月末の満水を予定。今秋の竣工を目指す。
 津軽ダムは、1960年に完成し洪水調節を行ってきた目屋ダムの直下流に建設中の重力式コンクリートダムで総貯水容量は1億4090万立方メートルと目屋ダムの3・6倍に上る。ダム高97・2メートル、堤頂長342メートル、堤体積は75万9000立方メートル。
 完成後は洪水被害の軽減をはじめ、岩木川左岸地区の農地約9600ヘクタールにかんがい用水を補給するとともに、弘前市の水道用水や五所川原市に工業用水を供給するほか、最大出力8500キロワットの水力発電事業も行う。
 同日、西目屋村中央公民館で開かれた湛水式には、流域市町村関係者や地権者、工事関係者など約150人が出席。東北整備局津軽ダム工事事務所の鈴木勇治所長による工事経過報告に続いて、津島淳国土交通大臣政務官、川瀧弘之東北整備局長、小野敏雄安藤ハザマ代表取締役会長らが閉塞ゲートの降下スイッチを入れ、試験湛水が開始された。
 津島政務官は「さまざまな災害に見舞われるわが国で、ダムは減災効果が見直されている。目屋ダムが地域の洪水を防ぎ文化経済発展に寄与してきたように、津軽ダムがこれを引き継いでいく」とあいさつ。
 西目屋村の関和典村長は「目屋ダム建設時と今回の2度にわたって水没する集落をはじめ、地権者の皆さまの協力のおかげで完成間近となった。私たちは『100年に一度の満水』をPRの言葉に掲げ、今後はインフラツーリズムとして津軽ダムを活用していきたい」と述べた。
 式典に臨んだ安藤ハザマの小野会長は「年に1、2度、現場を視察し堤体打設を見てきた。無事に湛水までこぎ着けた」と安堵の笑顔をみせた。工事を指揮する安藤ハザマ・西松建設JVの中上政司所長は「気象状況を監視しながら試験湛水を進める。4月末には満水を迎える。残る仕上げ工事も含め、今秋の竣工まで気を引き締めて現場をお預かりする」と語った。

東北整備局/津軽ダム(青森県西目屋村)が試験湛水開始/施工は安藤ハザマJV

《日刊建設工業新聞》

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