道路舗装上場大手6社、15年4~12月期決算で全社増益、需要低調 画像 道路舗装上場大手6社、15年4~12月期決算で全社増益、需要低調

制度・ビジネスチャンス

 道路舗装上場大手6社の15年4~12月期決算が12日出そろった。アスファルト合材の原材料価格低下で製造コストが下がり、採算重視の受注活動も奏功。全社が営業増益となった。受注高は、低調な合材需要が続く中、各社ともおおむね前年同期と同水準を確保した。16年3月期は、大林道路と世紀東急工業の2社が業績予想を修正。日本道路を除く5社が営業増益を予想している。
 民間設備投資が堅調に推移しているものの、公共投資が緩やかに減少しており、合材需要は伸び悩んでいる。日本アスファルト合材協会がまとめた会員会社の15年度第3四半期(4~12月)の合材製造量は、前年同期比6・9%減の2876万トンにとどまった。3000万トンを割ったのは5年ぶりで、第3四半期までの累計としては過去最低を更新。この影響を受け、全社が製品・販売部門の受注高を減らした。
 原油価格の下落を受け、原材料のストレートアスファルト(ストアス)の価格が低下。東京地区のストアス価格(針入度60~80、ローリー、建設物価調査会調べ)は、14年12月までは1トン当たり10万円と高水準を維持してきたが、15年1月に9万円に下がり、4~12月は7万円台で推移。今年1月には6万9000円に下落している。
 製造原価率の改善に加え、これまで取り組んできた採算重視の受注活動も各社の営業利益を押し上げた。中でも大林道路が前年同期比72・2%増、世紀東急工業が61・7%増、東亜道路工業が47・0%増と大きく伸ばした。
 連結業績で増収となったのは、大林道路と世紀東急工業の2社。期初繰り越しや大型案件など、豊富な手持ち工事を着実に消化して売り上げ計上が進んだ。NIPPO、前田道路、日本道路の3社は売上高を微減にとどめたが、東亜道路工業は約1割減らした。
 16年3月期は、受注高、売上高とも微減または横ばいと予想する社が多い。繁忙期を迎えているが公共投資の動きが鈍く、ストアスなど原材料価格の動向も不透明感を増しており、各社は慎重な姿勢を崩していない。前田道路、大林道路、東亜道路工業、世紀東急工業の4社が増収・営業増益を見込む。

道路舗装上場大手6社/15年4~12月期決算/全社が営業増益、需要低調で慎重姿勢

《日刊建設工業新聞》

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