女性の目線で業界の魅力アピール、宮城建設女性の会・武山会長 画像 女性の目線で業界の魅力アピール、宮城建設女性の会・武山会長

マネジメント

 建設業で女性が活躍する場を広げようと、宮城県建設業協会が1日に立ち上げた「宮城建設女性の会2015」の初代会長に武山興業の武山利子専務が就いた。建設業に従事する女性職員に交流や意見交換の機会を提供し、連携を深めて女性の地位向上や職場環境の改善につなげる。女性職員による現場巡視や女子学生を呼び込むための就業体験などを積極的に行い、業界の魅力をアピールする。こうした女性の会の活動が、担い手不足にあえぐ建設業の前途に光明を投げ掛ける。武山会長に活動方針や意気込みを聞いた。
 --就任の抱負を。
 「2月1日に会を立ち上げてから東北整備局など関係機関を訪問したが、女性の力で業界を良い方向に変えるよう期待されていると感じる。建設業の働きやすい環境を考えた時に、例えば現場に設置されたトイレを例に取ってみても、清掃が行き届いていれば男女ともに使いやすいはずだ。女性だけのためにというよりも、男女問わず快適に働ける現場にしていくことが大切だ。肩肘を張らず楽しみながら長く活動を続けて行ければと考えている」
 --最も訴えたい点は。
 「建設業は入社してから一人前になるまでに時間がかかる業種だと思う。堤防の除草作業などに従事し、現場を下支えする女性をこれまで多く見てきたが、彼女らが注目される機会はほとんどなかった。特殊な技能は持っていないものの、彼女たちの存在があるからこそ工事が円滑に進められているということを多くの人に分かってもらいたい」
 --業界のイメージ・アップにどう貢献する。
 「われわれは男性と同じようにプライドを持って仕事に取り組んでいるが、それだけでは業界のイメージを高めるのは難しい。災害発生時に真っ先に現地に駆けつけるのは建設会社だが、そのことが広く認識されているとは言い難い。そうした建設業の役割を女性の会として柔らかい口調で伝えていけば、より理解してもらいやすくなるのではないか。女性ならではの視点で業界の魅力を見つけ、分かりやすく伝えていきたい」
 --特に重視する活動は。
 「多くの人に現場を実際に見てもらうことは、入職を促し、人材を定着させる上で非常に重要だと考えている。建設業を志す若者が減っているのは少子化など多くの理由があるが、教育の問題も大きいと思う。建設業を敬遠する親が、子どもに入職を勧めていない状況がある。そこで、現場見学会に子を持つお母さんを呼ぶことを考えている」
 「現場の安全管理体制は年々改善され、世間で言われているほど危険でもきつくもない環境が徐々に整いつつある。そのことを親の世代に知ってもらい、間違った印象を払しょくできればいいと思う。今は小学生などを対象とした見学会が多く開かれている。母親を現場に呼び、建設業への誤解を解くことは、私たち女性の会の大きな役割だ。業界の実際の姿を知ってもらえば、入社後に幻滅して辞めてしまうケースも減るだろう」。
 (たけやま・としこ)東京都立牛込商業高校卒業後、都内での会社勤務を経て、結婚を機に宮城県石巻市に転居。武山興業専務として経営に参画し、地域の防災や震災復興を支える。趣味はゴルフ、ハワイアン・フラ。東京都出身。

宮城建設女性の会・武山利子会長に聞く/女性の目線で業界の魅力アピール

《日刊建設工業新聞》

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