日建連、土木分野の生産性向上加速へ、道路高架橋など工法最適化 画像 日建連、土木分野の生産性向上加速へ、道路高架橋など工法最適化

マネジメント

 日本建設業連合会(日建連)は、土木分野の生産性を高める取り組みを加速させる。構造物の規格化・標準化、プレキャスト(PCa)工法導入に当たっての評価基準の確立と設計指針・基準類への反映を発注機関に要請。特にボックスカルバート(BC)、道路高架橋、高橋脚での対応を求め、普及方策も検討する。トンネル断面の標準化も求める。PCa工法をめぐっては、普及方策の検討と同時に、現場打ち工法の必要性も考慮し、すみ分けによる全体最適を目指す。
 日建連によると、BC(5メートル以上)、道路高架橋、高橋脚に、工場製作した部材を用いるPCa工法とコンクリートの現場打ち工法を適用した場合、いずれも複数の工事でPCa工法は工費が高くなるが、工期短縮や省人化の効果も高くなるとの結果が出た=図参照。現行の工事関連指針の適用外となる5メートル超のBCは、工期短縮を迫られたケースなどに限って設計変更で導入されている。ただ工事費に占める製品の割合が高く、PCa化の効果は大きい。
 道路高架橋は、短中スパン(50メートル以下)でPCa工法の採用が進んでいる。50メートル以上の長スパンでも設計段階から組み込めば、経済性に加え、高所作業が減るなど安全性が高まる。高橋脚の工事はほとんどが現場打ち工法となっているが、PCa工法の実績も少なくないため、一層の普及が期待できる。
 そこで日建連はこの3工種について発注機関への要請と同時に、普及方策を検討する考え。規格化・標準化が設計・積算・施工の省力化につながることを積極的にアピール。さらにPCa工法の普及に向け、作業に必要な人数、工期短縮効果、ライフサイクルコストなどを指標とする評価基準の整備を提案する。設計指針・基準類の策定も求める。
 トンネル断面は、同じ自動車専用道路でも高速道路会社と国土交通省とで構造や仕様が異なる。標準化はセントルなど設備の共用化につながるため、対応を要請する。
 日建連は、生産性向上方策にPCa工法の拡大を挙げ、効果や課題を検証中。事業量などを踏まえ、これまでに▽トンネル道路床版▽トンネル覆工打ち替え(大規模更新・修繕)▽橋梁の床版架け替え(同)▽BC(内空5メートル超)▽道路高架橋(柱・梁・床版、ハーフPCa含む)▽高橋脚(橋梁下部工でのハーフPCa)▽NATMトンネルの覆工-の7工種を「PCaにふさわしい工種」に位置付けている。

日建連/土木分野の生産性向上加速/道路高架橋など3工種の工法最適化

《日刊建設工業新聞》

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